2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等

1 目標
◯ 伝統行事に参加する事で地域社会の一員としての自覚を持ち、郷土を作り上げてきた先人や地域の方々への感謝の心や態度を育てるとともに、持続可能な地域社会を構築する力を育む。

2 ESDの要素と重視する能力・態度
① ESDの要素
 <多様性>
 それぞれの地域には様々な伝統行事があり、それぞれに特色がある事がわかる。
 <公平性>
  持続可能な社会は、公平・公正・平等である事を基盤としている事を知る。
 <連携性>
  多くの地域の方々が関わる事で、感謝の心や態度を育てる。

② ESDの視点に立って重視する能力・態度
【多面的、総合的に考える力】
 人・もの・こと・社会・自然などの「つながり・かかわり・ひろがり(システム)」を理解し、それらを多面的、総合的に考える力
【他者と協力する態度】
 他者の立場に立ち、他者の考えや行動に共感するとともに、他者と協力・協同してものごとを進めようとする態度
【つながりを尊重する態度】
 人・もの・こと・社会・自然などと自分との「つながり・かかわり」に関心を持ち、それらを尊重し大切にしようとする態度

3 概要
 事例:全学年 「戸畑祇園小中山笠」への参加を通して
 「戸畑祇園大山笠」は、210年以上の歴史を持つ国指定重要民族無形文化財である。2016年の11月にエチオピアの首都アディスアベバで開催されたユネスコ政府間委員会において、ユネスコ無形文化遺産に登録された。
 生徒たちは、毎年この行事に参加している。6月には山笠関係者から山笠の歴史等について語ってもらい、同時期に「道徳」で地域の伝統について学習を行う。先人たちの努力に思いを寄せ、そのことに対する感謝の気持ちを持たせた。7月下旬には「戸畑祇園大山笠」に参加し、地域に対する深い愛情を持たせ、地域社会の活性化に生徒が参画している。
 この行事には、中原中学校の男子生徒がほぼ全員参加しており、大人の力を借りずに中学生だけで山笠を担いでいる。そのほかにも女子生徒が保護者と一緒に昼食や夕食の準備を行っている。また、山笠を安全に運行するため山笠の世話人や教職員、PTAが交通整理や警備、飲料水の補給など様々な支援を行い、地域全体で運営している。

4 成果と課題
① 成果【感想より】
・今回総監督をやらせて頂いて色々なことを学びました。僕は、大きな集団の先頭に立って全体を指揮したことがなくて分からないことばかりでした。その時やさしく指揮してくれた世話役の方々にはとても感謝しています。今年の山も素晴らしい山になったと思います。
・僕は山笠という大きな行事に副総監として総監を支えることが出来てとても嬉しかったです。まだ慣れていないのに頑張ってくれる一年生、その一年生を支えてくれる二年生、そして山を盛り上げてくれる三年生、各学年の一人一人が、全力でがんばってくれたからこそ、山は盛大にあがったと思います。僕は副総監になれてよかったです。
・私は、この手伝いに友達から誘われて参加しました。お母さんたちがやさしくして下さったり、男子たちの練習の大変さなどがよく分かり、とてもいい経験になりました。私たちが作ったカレーを男子が食べているのを見て、とても嬉しくなりました。
・今年は稀にみる酷暑そして、台風の接近と予定通りにいかない中、先生、世話人、保護者、役員の方々の協力で無事事故なく終えることが出来ました。地域との関わりが希薄になっている今の時代、こういった経験ができる生徒は幸せだと思います。一生の思い出となるでしょう。

② 課題
・少子化で生徒数が減少する中、今後も参加生徒数を確保することが必要である。

来年度の活動計画

 「戸畑祇園大山笠」は、210年以上の歴史を持つ国指定重要民族無形文化財である。2016年の11月にエチオピアの首都アディスアベバで開催されたユネスコ政府間委員会において、ユネスコ無形文化遺産に登録された。
 生徒たちは、毎年この行事に参加している。6月には山笠関係者から山笠の歴史等について語ってもらい、同時期に「道徳」で地域の伝統について学習を行う。先人たちの努力に思いを寄せ、そのことに対する感謝の気持ちを持たせる。7月下旬には「戸畑祇園大山笠」に参加し、地域に対する深い愛情を持たせ、地域社会の活性化に生徒が参画する。
 この行事には、中原中学校の男子生徒がほぼ全員参加する予定で、大人の力を借りずに中学生だけで山笠を担ぐ。そのほかにも女子生徒が保護者と一緒に昼食や夕食の準備を行う。また、山笠を安全に運行するため山笠の世話人や教職員、PTAが交通整理や警備、飲料水の補給など様々な支援を行い、地域全体で運営していく。