2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 文化多様性, 持続可能な生産と消費

本校は、「健康で心の豊かな子 まことを求め正しいことを守る子 よく考え実践する子 人を敬い助け合う子」という教育目標のもと、「探求的な見方・考え方を働かせ、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質や能力の育成」をねらいとし、SDGsを意識したESDの実践を、各教科の学習や総合的な学習の時間、学校行事で進めた。

① 4年生社会「ごみ どうしよう」(持続可能な生産と消費・環境)
身近なゴミ問題を取り扱い、ゴミ処理の施設やその方法、住民一人一人の努力などを学び、今後の生活でどのように貢献できるかを考えた。学習の発展として、昨年度喫茶店文化を教えていただいた「コメダ珈琲」の方を講師として招いて、通常業務で発生するコーヒーかすの再利用方法をはじめとしたゴミ削減の取り組みを紹介していただいた。子どもたちは、それでもなお使い切れないコーヒーかすを生かすためのアイデアを考え、コメダ珈琲に提案することで、再利用できる量や生産コスト、他の資源を使ってしまっていないか、消費者のニーズに応えられるものか(無駄なものを作っていないか)、といった多面的・多角的な視点でゴミ問題をとらえることができ、社会の一員として自分ができることは何かを考えるなど、学びを深めることができた。

② 6年生国語「自然に学ぶくらし」(エネルギー)
自然界で暮らす生物の身体的特徴による工夫に学び、人間生活で無駄な資源やエネルギーを使わずに暮らしていくための方法を考えることの意義を説く説明文。本文の構成をもとにした意見文を作る活動にあたり、教員は、資料としてさまざまな身体的特徴を備えた生物の紹介文を用意した。子どもたちは、SDGsを意識し、その生物の機構が、解決すべき問題に対してどのような点で役立つのか、また、人間生活においてどのように活用できるのかを自分なりに考え、意見を述べていた。SDGsの理念を学ぶことで、一人一人が考えて行動することが、最終的には地球を救うことにつながるという認識に立つことができた。

③ 5・6年生「お盆じゃないけど盆踊り」(文化多様性)
本校帰国学級(海外在留経験児の、日本の学校生活への適応を目指す学級)の子どもたちにとっては、自国である日本の文化を学ぶことに加え、現地で身につけた言語や触れてきた文化の保持と共通理解も重要である。コロナ禍で開催できなかった「夏祭り」について、その意義から学んだほか、騒がずに楽しむことができる活動として、盆踊りを講師をお招きして学んだ。祭り当日は、名古屋大学より海外留学生を招待し、子どもたちが過ごしてきた国の言語を使って曲紹介やコミュニケーションを行ったほか、輪踊りも実施。日本文化の深い理解とともに、海外とのつながりが生まれる活動となった。

来年度の活動計画

令和3年度においても、各学年の総合的な学習の時間及び各教科の学習において、「探求的な見方・考え方を働かせ、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質や能力の育成」を目標として各学年がテーマを設定した学習に取り組んでいく。コロナ禍においては、リモートでの実施や、学習活動の内容を見直すなどして、継続的に取り組めるよう検討する。