2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 国際理解, 人権, 持続可能な生産と消費, その他の関連分野

本校では、個々の教育活動をESDの考え方をベースに、互いを関連づけ、生徒の継続的かつより深い学びにつなげることをめざしている。特に、多文化に触れる中での「国際交流」やフェアトレード等を含む「人権・平和・持続可能な生産と消費」に係わる活動を軸に、実践の中で自ら考え、行動できる生徒の育成に努めている。
そのため、今年度は、以下のような活動を行った。

①国際理解に係わる学習
○国際交流を通して、異文化および自らの生きる社会・文化への理解を深め、自分を含めた多様な他者を尊重することを学ぶことを目的としている。
(1)海外修学旅行・語学研修等
・台湾修学旅行(第2学年全員)、修学旅行事前学習
・フィリピン語学研修(フェアトレードに関する活動を含む)
・オーストラリアホームステイ研修
(2)留学生
・短期留学生、長期留学生を受入れ、日常的に交流の機会を設けている。
・長期留学生の派遣
(3)海外の高校との交流
・オーストラリアのサンベリーカレッジ(姉妹校)との交流(訪問)
・韓国のジョンナム外国語高校(ユネスコスクール・姉妹校)との学校交流(訪問)
・インドネシアの学校との交流(受入れ)
・フィリピンの高校との学校交流(受入れ)

②人権・平和などに係わる活動
○「フェアトレード」等を通して、人権・貧困・持続可能な生産と消費等に関わる課題を学ぶ。また、自分と世界の課題との接点に気づき、行動するよう働きかける

(1)フェアトレード講演会
・フィリピンでフェアトレードに取り組まれている方を講師として招き、講演会を実施(第1学年)
(2)フェアトレードカフェ(ユネスコ部中心)
・文化祭でフェアトレード商品を扱ったカフェを実施
・関西学院大学のフェアトレードサークルの学生を招いての事後研修
(3)各学年国際理解行事
・海外にルーツを持つ講師の方々とのプレゼン交換・交流(第1学年)
・日本国際飢餓対策機構より講師を招き、講演会を実施(第2学年)
・多様な分野において海外で活躍された講師の方々を招き、講演会を実施(第3学年)
③その他の学習
(1)大阪ユネスコスクールネットワークでの学び合い活動に参加
・近畿・北陸地域ASPnet校(小中高)による日中ESD/SDGs学びあい交流会および準備セミナーへの参加
(2)環境に係わる活動
・校内の美化活動
・ペットボトルキャップの回収活動

来年度の活動計画

授業・行事・部活動等の個々の教育活動を、ESDの観点から捉えなおし、それぞれの学びを結びつけながら、体系的に整理していきたい。総合的な探究の時間においても、ESD/SDGsを基盤とした学習活動を継続して行う予定である。海外研修や学校交流等、国際理解に係わる活動も、継続して実施する。特に姉妹校である韓国のジョンナム外国語高校とは、ともにユネスコスクールの一員として学び合える関係を継続していくため、相互交流を行っていきたい。また、大阪ユネスコスクールネットワークの活動への参加を継続する。全体として、国内外ともに、自分とは異なる他者と触れ合う機会を大切にし、その中でさまざまな課題に気づき、多様性や他者・異なる文化を尊重することを学び、生徒自らの態度の変容・行動につなげていきたい。