2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

本校は、地域ふるさと学習をテーマに、『持続可能な開発および持続可能なライフスタイル』を通して、かけがえのない郷土を大切にしようとする心情を培うことを目標に取組を推進してきた。校区は「奥びわ湖」や「山門水源の森」と、多様な植物の生息地域である。そのような本校は全校児童で、環境学習として毎年春と秋の2回森を訪ね、引き継ぐ会メンバーに案内していただいて、森の植物や生き物の観察、保全活動について学習している。「山門水源の森」や「菅浦地区」等の自然や社会環境、歴史を学びの基盤とし、自然や文化財、人々の生き方にふれあうことで、かけがえのない郷土を大切にしようとする心情を育んできている。また今年度4年生では、「山門水源の森」を源流にもつ「大浦川」で水質調査を実施した。水源の森では、「大浦川」の源流を観察し、地面から染み出た水が集まって細い流れとなる様子を目の当たりにし、そこが琵琶湖の始まりであることを学んだ。また、上流となる山門地区で、そして農業廃水や生活排水が流入する下流の永原駅付近で水質調査を実施した。それぞれの地点で水生生物を採取し、その生物を指標に川の汚れ具合を確かめた。自分たちの手で水生生物を探し水の汚れ具合を知る活動は、ふるさとの自然環境保全への意識を高める有意義な活動であった。

来年度の活動計画

今年度と同様、地域ふるさと学習を中心に、本物体験・感動体験を推進していきたいと考えている。山門水源の森へは全校で2回、6年生だけで3回行く予定である。森の生き物や植物の観察、保全活動をする。4年生の水生生物調査(水質調査)も実施予定である。次年度は家庭(地域)を巻き込み、環境学習の取組を共に、発信へとつなげていきたいと考えている。また本校は学校林を保有している。グランドより小高い位置に、「希望公園」と名付けられた学校林が存在する。自然観察・散策に適しており、公園として整備されている。そこでの環境保全活動や森林の整備活動にも取り組みたいと考えている。30年後に生きる自分たちの未来を想像し、他教科の学習と関連付けながら自然環境をいかした取組を推進していく。