2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 持続可能な生産と消費

本校は,「生き方教育」を研究テーマとして,ESDと生き方教育(キャリア教育)を関連付けながら基礎的・汎用的能力の育成を目標としている。具体的には,①地域とかかわる活動②地域に学び自ら考える学習の2点を推進した。
①地域とかかわる活動
本校では,毎年11月に校区自治会・近隣小中学校と合同で防災訓練を実施している。本校のESDの主幹的な役割を担う活動として定着している。
本年度は,新型コロナ感染症の影響で,校区合同防災訓練を実施できなかった。防災学習は各学年で進められたが,地域の方々とかかわる機会は減ってしまった。
2年生で行っている野菜作りでは,校区の野菜名人の方のご指導を受け,立派な野菜を育てることができた。
②地域に学び自ら考える学習
5年生社会科の授業では,地場産業である養鰻業に目を向け,地域の養鰻業者の生き方に迫る学習を展開した。近年,シラスウナギの高騰により,養鰻業が苦しい経営状況に立たされている。そこで働く人々の思いや願いをくみ取り,養鰻業をなくさないようにするため,自分たちでできる活動は何かを考える学習を展開した。養鰻業が牟呂校区から消えないように,児童一人一人がよく考え,学習を進めることができた。
学習後の感想では,「牟呂のうなぎを守りたい」「ワシントン条約に登録されないようにしたい」というような地域産業を守っていきたいという声が上がった。

来年度の活動計画

来年度も,校区合同防災訓練を軸とした「防災」への取り組みを中心に、総合的な学習の時間を活用して実践する予定である。
校区合同防災訓練については,校区合同となって6年を経過し,活動が軌道に乗ってきているため,来年度はぜひ実施したいと考えている。実施方法を工夫することで,地域の方々とかかわりながら学習を進めていきたい。
各学年のESDにかかわる総合的な学習は,来年度も継続していく予定である。