2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 国際理解, 持続可能な生産と消費

本校は,今年度4月に併設型中高一貫教育校として,広島県立三次中学校・高等学校に生まれ変わった。教育方針を『「県北の雄」として,真に文武両道の精神溌剌たる校風を継承発展させるとともに,成熟した未来社会を形成する人材の育成を先進的に行う』とし,育てたい生徒像を次のように設定している。

 

「知」 知性,探究心,創造性に溢れ,主体的に学ぶ人物

「徳」 人間の多様性を尊重し,真理と正義を愛する徳性の高い人物

「体」 心身ともに健康にして,忍耐力のある,逞しい人物

「志」 地球規模の視野で,他者と協働して人類の発展に貢献しようとする高い志をもつ,挑戦心溢れる人物

「美」 伝統ある本校の生徒であることに誇りをもち,美しい言葉・姿勢を備えた,情操豊かな人物

 

上記の「育てたい生徒像」のうち,ユネスコスクールの活動としては特に,「徳」「志」「美」を重視して取組を進めてきた。

 

1 国際交流に係る活動

(1)台湾の高級中學との交流

平成22年度から,台湾の國立新竹高級中學(姉妹校)及び國立台南第一女子高級中學と交流を行っており,修学旅行において両校を隔年で訪問している。今年度は12月に國立新竹高級中學を訪問し,生徒同士が交流を深めた。また,修学旅行に先立ち,5月には國立新竹高級中學の一日訪問,7月には同校の短期留学生を2週間受け入れた。

 

(2)海外インターンシップ研修の派遣及び受入れ

毎年5~10名程度の希望者が本校での事前研修を経て,海外でのホームステイや現地高等教育機関,企業での就労見学を含むインターンシップ活動に参加している。今年度末には,米国ロサンゼルスのソーテル日本学院へ,6名の生徒の派遣を予定している。また,7月には,ソーテル日本学院の生徒7名が来校し,授業体験や文化体験を行い,本校生徒宅にホームステイした。

 

2 地域の伝統文化,文化伝承に係る活動

(1)第12回 三次高校全国短歌大会 実施

アララギ派の歌人として近代短歌の礎を確立した偉大な歌人であり,本校卒業生でもある中村憲吉の功績を讃え,三次高校全国短歌大会を毎年実施している。全国の高校生の瑞々しい感性から紡がれる短歌を集め,優秀作品を表彰することを目的として始まり,第12回を迎えた。今年度も,中国地方をはじめ全国から約8,000首の応募があった。

 

(2)地域課題探究活動(総合的な学習・探究の時間)1・2学年

「地域課題探究活動」は,課題発見・解決学習の一つとして行っている単元である。仲間と協働して三次市の課題を発見し,その解決を目指すことで,これからの社会で活躍するために必要な資質・能力(課題発見・解決能力,創造力,コミュニケーション能力)を育成する。

今年度は,ひろしまNPOセンターや三次市役所と連携し,授業を実施してきた。いずれの学年でも,SDGsとの関連を踏まえ,三次市の現状・課題を把握した上で,分野別小グループに分かれて探究活動を行った。グループで設定した課題をより詳しく知り,より深く考えるために,アンケート調査を行ったり(1年),各分野に詳しい地域の方や企業を訪問しフィールドワークを行ったり(2年)した。2年生は,グループで考えた地域課題の解決策を,三次市議会議員約20名を前に,ポスターセッション形式で発表した。また,1年生は今後各グループで「アクション・プラン」を設定し,来年度は実際にプランのうち実現可能なものを,地域と連携して実施する予定である。

来年度の活動計画

1 国際交流に係る活動

(1)台湾の高級中學との交流

 5月  國立新竹高級中學の一日訪問受け入れ

 7月  國立新竹高級中學の短期留学生受け入れ

 12月 國立台南第一女子高級中學訪問(修学旅行)

 3月  國立新竹高級中學短期留学生派遣

(2)海外インターンシップ研修の派遣及び受入れ

 6月 米国ハービー校 短期留学受け入れ

 3月 米国ハービー校 インターンシップ研修派遣

 

2 地域の伝統文化,文化伝承に係る活動

(1)第13回 三次高校全国短歌大会 実施

(2)地域課題探究活動(総合的な探究の時間)1~2学年