2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費, その他の関連分野

 本校は,「「自主・勤労・純真」の校訓のもと,地域の教育力を活かし,知・徳・体の調和のとれた人材を育成する。」を教育目標に掲げ,確かな力を身に付ける教育活動に取り組んでいる。

 ESDは,本校の学校教育を通して生徒に身に付けさせたい資質・能力の育成につながると捉え,ESDの実践を通して,7つの資質・能力の育成を目的としている。具体的には,「総合的な学習の時間」,「国際交流」を柱に,①総合的な学習の時間における地域活性化に係わる取組,②中華民国新北市立秀峰高級中学との姉妹校交流に関わる国際教育活動を行った。

①総合的な学習の時間における地域活性化に関わる取組

 「地域の課題を解決すること」を目標に,年間を通じ「7つの資質・能力」の育成を目的とし,5つのグループ(地域の特性を考えた「福祉・医療」「ソフトボール」「文化・伝統」「自然」「食物」)に分かれて探究的な学習活動を行っている。探究のプロセスに則り,各単元計画を立て,その結果に基づき,生徒が自ら課題を設定することを重視し,地域にどのような課題があるのかを明確にさせ,具体的で実現可能な活性化策を提案させることで,「未来像を予測させて計画を立てる力」を育んだ。

 また,地域活性化に先進的に取り組む外部者との関わりを増やすことで,考案した活性化策が地域にとって本当に価値あるものかどうかよく吟味させ,生徒自身に活動の価値を認識させるとともに「進んで参加する態度」「つながりを尊重する態度」の育成に取り組んだ。

 さらに総合的な学習の時間で考えた解決策を,地元の道の駅,町内の福祉施設や幼稚園,尾道市と連携して実践することで,プレゼンテーション能力の育成や自己肯定感を高めた。

②中華民国新北市立秀峰高級中学との姉妹校交流に関わる国際教育活動

 平成2412月に姉妹校提携を行った。その後,両校生徒の短期留学や本校生徒の台湾修学旅行時の姉妹校との交流を継続してきた。平成29年6月に再調印式を行い,本年度も姉妹校からの短期留学生8名を受け入れ,本校生徒宅等へホームステイするなどお互いの文化や価値観を知る機会となった。また,本校の生徒3名が姉妹校へ短期留学(2週間)した。修学旅行では姉妹校を訪問し,1日かけて姉妹校生徒との文化交流や観光地訪問等の交流を行い,コミュニケーション能力の育成やグローバル感覚の醸成を図った。

来年度の活動計画

 平成30年度及び令和元年度と同様に,総合的な学習の時間における地域活性化に係る取組と「広島県高等学校課題発見・解決学習推進プロジェクト」の事業ともリンクさせ,ESDの身に付けさせたい7つの資質・能力について行動目標を明確に定めて習得させる。さらに中華民国新北市立秀峰高級中学との姉妹校交流に係る国際教育活動を中心に令和2年度の活動を計画している。

 また,国内外のユネスコスクールとの交流やネットワークの形成についても,情報の発信や相互交流ができるよう,他校の取組を参考にしながら推進する。