2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等, 平和, 人権

本校は、「様々な体験を通して、共に認め合い、高め合う生徒の育成」を学校教育目標として、ESDの実践を通して「健康で明るい生徒」「正しく行動する生徒」「自ら学ぶ生徒」の育成を目指した。

具体的には、環境、人権・平和に関する活動を柱に、①ボランティア活動、②地域・人権・平和学習を行った。

① ボランティア活動

本校では、ESDパスポートを活用(全校生徒に配付)したボランティア活動に学校全体で取り組んでいる。地域の社会福祉協議会、町内会、公民館や小学校、幼稚園など、多くの協力を得て、校外・校内で取り組んでいる活動が多くある。ボランティアに参加する生徒の数や地域からのボランティアを要請する数の増加から、年数を重ねるごとに定着が見られる。

また、ESDパスポートが十分に活用されている。本年度は9月末までに15ボラン達成者が36名おり、パスポートの定着もボランティア活動の活性化につながっていると考えられる。今年は「ユネスコESDパスポート体験発表会」や「ESD教師教育世界大会」に参加し、2年生2人がボランティアの体験を発表した。

② 地域・人権・平和学習

本校の地域学習では、今年度は1年生が2月、岡山の企業や施設を訪れ、まとめ学習としてそれをPRする活動をする岡山学習を行う予定である。郷土を大切にする気持ちを養う一助となると考える。

人権学習では、目標に向けて当該学年の生徒の状況や課題に合わせて様々な題材を用いて学習を行っている。3年生が実施した「いのちを育む授業」では、実際に赤ちゃんやその母親との交流を通して、他者を慈しむ心を育んだ。2年生は本校のすぐ近くの障害者支援施設と交流を行った。こうした取組を各学年が行うことで、生徒の気付きが効果的に促され、意識が変わり、行動に変化が出てくるなど、人権に対する意識が向上しているように感じられる。

平和学習については、校外学習を効果的に活用し、岡山空襲(1年)・広島平和学習(2年)・長崎平和学習(3年)と学習をつなげていくことにより、学年が上がるにつれて学びを深めることができている。内容についても、過去の事実を知り、現在を知り、未来に向けて自分が身近なところで何ができるか考えるようにしている。

来年度の活動計画

基本的には今年度をベースにして活動していきたいと考えている。1年生の学習で引き続き岡山学習を行い、地元の岡山について調べ、フィールドワークを行うことで地域のことを知り、その上で自分に何ができるか、どうしていきたいかを考えさせ、地域でのボランティア活動に結びつけたり、地域の発展を考えたりするきっかけになるような活動にしていきたいと考えている。
また、3年の修学旅行で佐賀県に行き民泊をさせていただくが、その際、岡山学習で学んだことを生かし、民泊先で岡山の魅力を発信する予定である。