2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 持続可能な生産と消費, 世界遺産・地域の文化財等, その他の関連分野

    当学園は、地域の自然や人々の生活を通じて日常生活と環境問題との密接な関係について考え、環境保全や環境創造、持続可能な社会に向けた取組について、探究的な学習を通して、主体的に課題を見出し、多面的、総合的に追求する方法を身に付けることをねらいにしている。また、多様な課題を他者と協力しながら解決し、自分とのつながりや関わりについて関心を高める学習を推進することにより、教育目標である「生き生きとした子ども」の育成を目指している。

①  美人林清掃遠足

松之山の自然を代表する「美人林」(ブナ林)のことをより深く知ることと、自然を守ろうとする心の育成をねらいに、10月14日(水)に清掃遠足を実施した。総合的な学習の時間(まつのやまタイム)の一貫として行い、この活動を通して、ふるさと松之山の歴史への理解とみんなできれいな林を守ろうという気持ちが高まった。

②  米作り体験

総合的な学習の時間(まつのやまタイム)で5年生と8年生が、地域の支援ボランテイアの皆さんと協働し、稲作作業を体験した。田植えの時期、稲刈りの時期、それぞれ松之山の自然を体感しながら地域の暮らしについて深く学ぶことができた。また、収穫したお米は、保護者や地域の方などに紹介・販売することができた。

③  SNOWSPORTS・スキー学習

地元スキー協会やスキー学校と連携して雪里を堪能する中で、冬の素晴らしさや厳しさを体感しながら、SNOWSPORTSやスキー活動を楽しんでいる。2~3月には、オリンピアンやアスリートの先生方からご指導いただく特別授業を実施し、地域の特色であるスキーへの興味・関心をさらに深めている。

④  地域の環境を生かした「新しい部活動」提案

少子化に伴い部活動数も減少傾向にある中、『アウトドア部』『自然科学部』の2つを「ふるさとの魅力を忘れずに、生涯自然の中で楽しめる人に育って欲しい」という願いから新設した。大厳寺高原キャンプ場、松之山温泉スキー場、森の学校キョロロなどを、地域の施設や人材を有効に活用しすることにより、児童生徒の活動意欲を高めている。

来年度の活動計画

 当学園は学区外からでも、市町村をまたいででも児童生徒を受け入れることができる特認校の認定を受けている。この制度を活用し、県内はもとより全国各地から「松之山に住んでみたい」「松之山の学校に通ってみたい」という子どもたちを増やしていきたいと考えている。そのために、ユネスコスクールに関わる地域の自然や環境を生かした活動や取組を「学園をいつまでも残す」ための大きな魅力としていく。具体的には、松之山の生活を経験するための「雪里留学」の受け入れ、「山菜採り」「アウトドア部」など特色ある活動の積極的な発信などをさらに計画・工夫していく。