2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費, 食育, その他の関連分野

当学園は、地域の自然や人々の生活を通じて日常生活と環境問題との密接な関係について考え、環境保全や環境創造、持続可能な社会に向けた取組について、探究的な学習を通して主体的に課題を見出し、多面的・総合的に追究する方法を身に付けることをねらいにしている。また、多様な課題を他者と協力しながら解決し、自分とのつながりや関わりについて関心を高める学習を推進することにより、教育目標である「生き生きとした子ども」の育成を目指している。
1 美人林清掃遠足
松之山の自然を代表するブナの原生林「美人林」のことをより深く知ることと、自然を守ろうとする心の育成をねらいに、5月7日(金)と10月15日(金)の2回、清掃遠足を実施した。この活動を通して、ふるさと松之山の歴史への理解と地域の宝をみんなで守ろうという気持ちが高まった。
2 米作り体験
まつのやまタイムで5・6年生と8年生が、地域指導者(テイーチングサポーター)の皆さんと協働し、稲作作業を展開している。田植えの時期、稲刈りの時期、それぞれ松之山の自然を体感しながら地域の暮らしについて深く学ぶことができた。また、収穫したお米は地元温泉街に出向くなど、保護者や地域の方などに紹介・販売することができた。
3 SNOW SPORTS・スキー学習
当学園では、3学期の体育の授業をスキー中心に実施し、地元スキー協会やスキー学校と連携して9年間の中で全校児童生徒がアルペンスキーとクロカンスキーを体験できるようにカリキュラムを編成している。2~3月には、オリンピアン・アスリートを招聘した特別授業を実施し、地域の特色であるスキーへの興味・関心を深めている。
4 「新しい部活動」の取組
少子化に伴い部活動数も減少傾向にある中、地域の特性(自然や人材等)を生かした持続可能な部活動『アウトドア部』『自然科学部』を新設して2年目を迎えた。大厳寺高原キャンプ場、松之山温泉スキー場、森の学校キョロロの皆さんとともに、児童生徒がより魅力を感じる活動になるように工夫することができた。

来年度の活動計画

当学園は、市町村をまたいででも児童生徒を受け入れることができる「特認校」の認定を受けている。この制度を活用し、県内はもとより全国各地から「松之山に住んでみたい」「松之山の学校に通ってみたい」という子どもたちを増やしたいと考えている。そのためにユネスコスクールの活動に関わる地域の自然や環境を生かした取組を「学園をいつまでも残す」ための魅力としていく。具体的には、松之山の生活を経験するための「雪里留学」の受け入れ、アウトドア部など特色ある活動の積極的な発信をさらに進めていく。