2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 持続可能な生産と消費

 当学園は、地域の自然や人々の生活等を通じて、日常生活と環境問題との密接な関係について考え、環境保全や環境創造、持続可能な社会に向けた取組について、探究的な学習を通して、主体的に課題を見出し、多面的:総合的に追求する方法を身に付けることをねらいとしている。また、多様な課題を他者と協力しながら課題を解決し、自分とのつながりや関わりについて関心を高める学習を推進している。
1 山菜採り ~自然の恵みを感じる~
 「山菜採り」は45年以上続く当校の伝統行事である。地元のおばあちゃんから、山菜の種類や採り方について事前に教えてもらい、当日は地域の方や保護者の協力を得ながらたくさんの山菜が採れた。下処理も行い、その日のうちに温泉街などで販売した厳しい冬が終わり、春の訪れと恵みを喜び、この活動を通して松之山の良さを知ることができた。今年度は、7年前にテレビ番組「ナニコ珍百景」で紹介されたこの活動のその後を紹介する企画が、5月26日(日)に放映された。
2 美人林清掃遠足
 松之山の自然を代表する「美人林」(ブナ林)のことをより深く知ることと、自然を守ろうとする心を育成することをねらいとして、5月9日(木)と10月16日(水)の2回、清掃遠足を実施した。総合的な学習の時間(まつのやまタイム)で実施し、この活動を通して、ふるさと松之山の歴史と宝物を守ろうという気持ちが高まった。
3 米作り体験
 5年生と7年生が、地域の支援ボランテイアの方々と協働し、稲作体験をした。田植えの時期、稲刈りの時期、それぞれ松之山の自然を体感しながら、地域の自然環境について深く学ぶことができた。また、収穫したお米は11月に行われた全国サミットで、紹介・販売することができた。

来年度の活動計画

 2019年度の取組は、松之山の恵まれた自然や環境を土台に、心温かな地域の方々とのつながりを大切にした活動を進めてきた。当学園は県内有数の豪雪地帯であることから、スキー・スノースポーツ活動を推進している。地元スキー協会やスキー学校、森の学校キョロロ等と連携して、雪里を堪能する中で、冬の素晴らしさを体感しながら、活動を楽しんでいる。本年度は昨年度から始めた「オリンピアン等のアスリートから学ぶ特別授業」をさらに充実させ、スキーへの興味・関心をさらに深めていく。