2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 平和, 人権, 減災・防災

当校は,「大好き 前芝」をテーマに,ESDを「地域に学び,ふるさとを愛する子の育成」の場と捉え,ESDの実践を通して問題解決の能力・自己の生き方・コミュニケーション能力を身につけさせることを目標とした。

具体的には,体験活動を柱に,①環境に係わる学習,②防災に係わる学習を行った。③平和に係わる学習は,1~3月行う予定である。

①環境に係わる学習

6月25日,みなと塾(校区の加藤正敏さん主催)の方々の協力のもと,六条潟の生き物調査を行った。3年生は,干潟の砂を掘り起こし,干潟の生き物調べを行った。

4年生は,30㎝平方の木枠内の砂を掘り起こし,その中のアサリの個数と重さを調べ,グループごと,ワークシートに結果をまとめ,全体の集計を出していった。

5年生は,稲作体験をすることで,米ができるまでの大変さを実感するとともに,稲の成長過程で,さまざまな生き物が関わっていることに気づいた。

②防災に係わる学習

  外部講師を招いての出前講座を足掛かりに,校区の防災について考えた。梅藪町を歩いて調査し,避難の際,危険と思われる箇所見つけ,防災マップにまとめた。それらをもとに,対策について考えることで,防災への意識を高めることができた。

③平和に係わる学習

  校区の戦争との関わりについて調べ,わかったことや考えたことを個々にまとめる。1月29日には,戦争当時の様子を詳しく知るために,豊橋ユネスコ協会の方々をゲストティーチャーとして招き,当時の社会の様子や人々の暮らしについて,資料を見せていただきながら話を聞く。今回は,豊川海軍工廠の空襲を体験した方の話を聞ける予定である。この体験が,子どもたちに,平和について改めて考える機会になればと考えている。

来年度の活動計画

「大好き 前芝」をテーマに,引き続き,環境・防災・平和に関する学習を行っていく。活動にあたっては,地域の方を講師に招いたり,ボランティアとして協力していただいたりするなど,地域と連携しながら進めていく。

3年生は,六条潟での生き物調査,4年生は,六条潟でのアサリの調査を行い,地域の自然の豊かさを体感しながら,環境保全の大切さについて考える。

5年生は,稲作体験を通して,米ができるまでの大変さを実感するとともに,稲の成長過程で,さまざまな生き物が関わっていることを学ぶ。

6年生は,防災や平和に係わる学習に取り組む。防災学習では,校区を5つ(前芝,梅薮,日色野,加藤新田,西浜)に分け,1年ごとに各区域を歩いて調査している。31年度は,日色野の調査を行う予定である。平和学習については,豊橋ユネスコ協会の方々にご協力いただき,平和について考える機会としたい。