2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困

平成13年に学校の森「くずまきの森」をつくり,それ以後,保護者,地域と協働し,森を生かしたESDの活動を展開してきた。「くず森カリキュラム」を作成し,くずまきアースプロジェクトとして保護者,地域を巻き込んだ。平成27年には「地球温暖化防止活動環境大臣賞」を受賞した。これらの活動を全校で取り組んでいく中で,道徳教育や環境教育,国際理解教育,防災教育等として取り組んできた活動を,より一層推進することでSDGsの達成に貢献することを目指している。

具体的には,各学年に応じて課題やテーマを具体的に掲げ,「今できること」を考えることで,SDGsの各目標にどのように貢献していくかを明確にしている。学年や委員会,グループや個人での取組(プロジェクト)がどのような意味や価値があるのかを検討し,地域に根ざした活動や世界に目を向けた活動を通して,地球規模の課題解決に貢献することを目指している。

  • 4年生は,「減災・防災」をテーマに取り組んだ。地域の刈谷田川の豊かさ,自然の素晴らしさを学び,それを生かすことの大切さを学ぶ中で,川の怖さ,水害になるとどうなるのか等を考えることから「減災・防災」へと迫っていった。特に今年度は,非常食を提供する会社と協働したり,長岡技術科学大学と学ぶ場をつくったりした。生活の中での必要性だけでなく,水害,自然環境等を実験を通して科学的に学ぶことができた。
  • 5年生は,1枚の田んぼを自分たちで育てている。今年度は,育てたお米をどのように販売するかにも力を入れた。米の消費量が減っている。「どうしたら米が売れるか」「どうしたら米を食べてもらえるか」も大きな課題だからだ。米をつくるだけではだめで,その米が売れて,米が食べられてはじめて意味があることに子どもたちも気付いた。
  • 6年生もアートマイルに参加し,メキシコの小学校と交流し,SDGsにどのように貢献できるか,「自分たちができること」を追究した。JICAに関係する12人の方とつながり,それぞれの専門的なところから学び,「今,必要なこと」「今,できること」を子どもたちは考えた。ケニアの「モヨチルドレンセンター」とつながり,日本の「かまど」のような「ジコ」があると,安全な水や食べ物を食べることができることに気付き,そのためにできる活動としてチャリティバザーを行った。

来年度の活動計画

今年度のように、コロナ禍の中でも、できることを模索しながら、来年度も活動を進めていく予定である。また、当校の多くの教育活動は,様々な外部人材を活用し,私たち教職員も学びながら取り組む姿勢は継続していく予定である。また、学校の森である「くずまきの森」を活用しながら,保護者,地域と協働し,森を生かしたESDの活動を展開していきたい。