2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

登録なし

本校は、本年で創立144年を迎え、昭和12年に建てられた木造平屋建ての現校舎は築82年になります。南北に続く89mの長い廊下、その西側に東西に続く4本の廊下、そして高い天井の教室など、懐かしさと木のぬくもりが感じられる昭和初期の木造校舎です。平成26年には国の重要文化財に指定されています。
地域とともにある学校として、本校では自分たち達が住む高野口という地域についての学習(以下「ふるさと学習」)を教育活動の大きな柱の1つとしています。「ふるさと学習」では、自分たちの住んでいる高野口の自然や産業、歴史、地域の防災など、1年生から6年生まで、各学年がそれぞれテーマをもち系統だてて学習を進めています。
本校は「ふるさと学習」をESD(持続発展可能な教育)に位置付けており、この学習を通して、子供たちが自分たちの住む高野口という地域を知り、地域を愛して、地域の一員であるという自覚と積極的に地域に関わろうとする態度を育みます。そして、将来、地域を支えていく担い手となればと考えています。

□「ふるさと学習」に関わる活動
●1年生のテーマは「自然」
校庭や遊び場を探検したり遊んだりする中で、季節の変化に気付いたり、木の葉や木の実などの自然のものを使っておもちゃを作って遊んだ。また、地域の方から昔からの遊びを教えてもらい交流した。
●2年生のテーマは「町の様子」
自分達が住む町を探検し、自然や人、公共物に関心をもち、自分達の生活がさまざまなものと関わっていることを学習した。
●3年生のテーマは「今の高野口」
自分たちの町の施設やお店について調べ学習をした。校区探検では、公民館や産業文化会館、葛城館や前田邸、きのこ公園とさまざまな場所を見学し、高野口のおすすめマップを作成した。
●4年生のテーマは「高野口の防災」
地域の方を講師に、自分達の地域が災害時に受ける被害について学ぶとともに防災グッズを作成などを行った。また、高齢者疑似体験や認知症サポーター研修なども行った。
●5年生のテーマは「高野口の歴史」
5年生が2つのグループに分かれ、地域の方を講師にフィールドワーク(史跡や神社、仏閣など)を行い、高野口の歴史を学んだ。また、国の重文である自分達の学校の歴史についても学んだ。
●6年生のテーマは「高野口の産業」
6年生は、地域のパイル織物の工場や織物資料館を見学し、地元の基幹産業であるパイル織物について学ぶと共に、地元で活躍する若手の経営者の皆さんに学校に来ていただき、グループに分かれ、各企業や事業所の仕事の内容について、詳しく教えていただいた。

来年度の活動計画

□2020年度「ふるさと学習」に関わる活動
1年生からテーマを分け「ふるさと学習」に取り組み、6年生までに高野口のことを網羅できるように学習を積み重ね、学んだ地域「高野口の魅力」を外部に発信する。この「ふるさと学習」を通して、自分たちが住む高野口の歴史や文化を学び、地域の方々との関わりの中で、ふるさとのよさを知り、積極的に地域に貢献する態度を育てたい。
●1年生のテーマは「自然」
●2年生のテーマは「町の様子」
●3年生のテーマは「今の高野口」
●4年生のテーマは「高野口の防災」
●5年生のテーマは「高野口の産業」
●6年生のテーマは「高野口の歴史」