2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

本校は、今年で創立147年を迎え、昭和12年に建てられた木造平屋建ての現校舎は築85年となる。南北に続く89mの長い廊下、その西側に東西に続く4本の廊下、そして高い天井の教室など、懐かしさと木のぬくもり感じられる昭和初期の木造校舎である。平成26年には国の重要文化財に指定されている。地域とともにある学校を目指し、本校では自分たちが住む高野口という地域についての学習(以下「ふるさと学習」)をESDの視点で取り組み、教育活動の大きな柱の1つとしている。この「ふるさと学習」では、校区である高野口の自然や歴史、産業、文化を知ることから始め、地域の人々との交流を通して、郷土愛を育て、子どもたち自身が地域の一員であることを自覚し、積極的に地域に関わろうとする態度を育成し、価値観や行動の変容につなげることを目標に取組を進めてきた。また、昨年度に引き続き、今年度は地域から世界へというグローカルな視点をもち、SDGsについての活動を広げている。まずは、学校全体でSDGsについて知ることから始め、児童会をSDGs推進委員に任命し、学校・家庭・地域にSDGs活動を広める児童の主体的な活動(SDGsに関するアンケート調査、校内放送によるSDGsの啓発活動、給食残量調査、エコキャップ回収活動、赤い羽根共同募金、牛乳パックリサイクル活動)を促すことができた。さらには、コミュニティ・スクール推進委員の方々の協力のもと、各学年のふるさと学習を充実させることができた。

高野口小学校ホームページ(https://www10.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=hashimoto12)

2022年度も、新型コロナウイルス感染症拡大により活動が制限されることも多かったが以下のようなねらいをたて「ふるさと学習」に取り組むことができた。

「ふるさと学習の」のねらい

~地域を知り・地域の人とかかわり・地域を見つめ持続的活動を推進しよう~

ESDで育てたい資質・能力(全学年共通)

  1. 自ら課題を発見し、探求する力
  2. 積極的に人とかかわり合う力
  3. 分かりやすく表現し伝える力

「ふるさと学習」にかかわる活動

  • 1年生「自然」校庭や地域の山にある植物を使って工作をしたり遊んだりして学んだことを伝える。
  • 2年生「お店」地域のお店を調べたり、農業や季節行事について学習し、学んだことを伝える。
  • 3年生「地域を守る」昔の暮らしや地域の公共施設について調べ、地域を守っていきたいという思いを伝える。
  • 4年生「防災」学校や地域の防災について学習したことをまとめ発信する。
  • 5年生「産業・伝統行事」地域の産業「パイル織物」及び地域の伝統行事「嵯峨谷の神踊り」について調べ、地域産業や伝統行事の大切さを発信する。
  • 6年生「歴史」地域の歴史について調べ、発信するなど地域をこれからも大切にするための活動をおこなう。

来年度の活動計画

2023年度のESDにかかわる活動

来年度も引き続き1年生から6年生まで系統立てた「ふるさと学習」を実施し、自分たちが住む地域の自然、歴史や文化を学び、地域の人々とかかわる中で、ふるさとの良さを知り、ふるさとが好きになり、積極的に地域に貢献する態度を育てたい。また、グローカルな視点からSDGsを通して地域から世界に目を向け自分で考え行動できる子どもを育成するためのカリキュラム作りに取り組んでいきたいと考えている。

  • 1年生のテーマは「自然とのかかわり 人とのかかわり」
  • 2年生のテーマは「まちとのかかわり」
  • 3年生のテーマは「まちを知る まちを守る」
  • 4年生のテーマは「地域を守る高野口レンジャーになろう!」
  • 5年生のテーマは「地域への貢献」
  • 6年生のテーマは「過去から未来へ」