2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 健康, 食育, 貧困, エコパーク

本校は、「進修実践」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、自主・自立の精神とコミュニケーション能力の育成を目標とした。具体的には、ボランティア、地域の自然環境の保全、国際理解を柱に、①ボランティアに係わる活動、②櫛形山の環境調査に係わる取り組み、③異文化理解に係わる学習、④SDGsに係わる探究活動、➄地域の小中学生との交流事業等を行った。

① ボランティアに係わる活動

7月後半及び11月~1月の2期にわたりスクールフードドライブ活動を実施し、延べ320Kgの食品が寄せられた。またフードバンク山梨が行っている食品の仕分け、箱詰め作業のボランティアにのべ43名が参加し、子ども食堂でのボランティアや小学生の職業体験(キッズフェスタ)のボランティアに参加した生徒も多かった。生徒たちは子どもの貧困が地域の大きな社会問題となっている現状を知り、地域の子ども達の笑顔に繋がる活動に継続して取り組んでいきたいという思いを強く持った。

➁ 櫛形山の環境調査に係る取り組み

「櫛形山の植生調査」・・・櫛形山の環境保全に役立てることを目標とし、8月にトレッキングコース周辺の植生調査を実施した。その結果を過去9年間のデータを含めて考察し、県の自然科学研究発表大会で発表し、協働力、科学的思考力・表現力を身に付けることができた。

➂ 異文化理解に係わる学習

「世界に触れ、未来を語ろう!」をテーマに様々な文化的背景に触れ、グローバルな視点で未来について考えることを理念として取り組んだ。今年度も「米国研修」は中止としたが、姉妹校の生徒と手紙のやり取りを実施、年度末にはオンラインでの交流会を実施する予定である。

④ SDGsに係る探究活動

・1学年・・・SDGsの視点で地域社会での課題を自ら発見し設定する。SDGsカードゲームから始まり、自分(たち)は何ができるのかという視点で、グループ学習を通じて解決方法を探り、その内容を1分間動画にまとめ、クラス、学年で発表した。地域社会の一員であることを認識し、自己の在り方や生き方を考えるきっかけとなった。

・2学年・・・「SDGs de地方創生」カードゲームを実施。修学旅行の事前学習とも関連させ、SDGsの視点で地方創生の課題解決にむけた探究活動に取り組み、山梨県と比較した考察を交えポスターにまとめポスターセッションを行った。探究力、発想力、思考力、プレゼンテーション能力を身に着け、身の回りの問題を自分ごととして捉える態度を養うことができた。

・3学年・・・1,2年での探究活動の成果をまとめ代表班は地域創生について市長にプレゼンテーションを行った。

➄ 地域の小中学生との交流事業

「櫛形山研修」・・・地域の小学生と水中昆虫を採取、観察し同定の方法を学んだ。地域の環境保全活動として今後も自分たちができることを考え実行していきたいと感じた生徒が多かった。

「わくわくアカデミー」・・・生徒たちが講師となり、地域の小中学生を対象に各教科の学びを体験してもらった。小中学生にわかりやすく説明するために工夫をし、学ぶことの楽しさを伝えることができ、参加者の笑顔を直に見ることでやりがいを感じることができ、生徒の成長にもつながった。

 

来年度の活動計画

 今年度と同様に、ボランティア・地域の自然環境の保全・国際理解を柱に、①ボランティアに係る活動、②櫛形山の環境保全に係る活動、③異文化理解に係る学習、④SDGsの視点での探究活動を計画している。これらの活動が、自主・自立の精神とコミュニケーション能力を養い、文化の多様性を尊重し持続可能な社会づくりの一員として、調和のとれた人格の育成につながることを目指し、学校全体の協力体制のもと取り組んでいきたいと考えている。

7月~8月 フードドライブ、櫛形山研修、櫛形山植生調査

9月~1月 SGDsの視点での探究学習

11月~1月 フードドライブ

3月 米国研修(姉妹校との交流)