2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 国際理解, 福祉

本校は、「進修実践」を学校理念として、ESDを自ら学び自ら考える態度を育成するものと捉え、ESDの実践を通して自主・自立の精神とコミュニケーションの力の育成を目標とした。

具体的には、ボランティア、地域の自然環境の保全、国際理解を柱に、①フードバンク・ボランティアに係わる活動、②櫛形山の環境調査に係わる教育、③米国を知る研修に係わる学習、④SDGsに係わる学習を行った。

 

①  フードバンク・ボランティアに係わる活動

7月後半及び11月~1月の2期にわたりスクールフードドライブ活動を実施した。また夏季、冬季の休業中にフードバンク山梨が行っている食品の仕分け、箱詰め作業のボランティアに、夏季はのべ81名、冬季はのべ21名が参加した。子どもの貧困が地域の大きな社会問題となっている現状を知り、地域の子ども達の笑顔に繋がることを願って食料品の回収や仕分け、箱詰め作業に取り組んだ。

本校では、生徒全員が「ユネスコ協会ESDパスポート」を携帯し、地域の課題を解決するためのボランティア活動に参加することを促進し、大人とともに課題を主体的に捉え、解決のために自ら考え、行動する機会を提供している。

 

 

②   櫛形山の環境調査に係わる教育

「櫛形山の環境調査」・・・櫛形山の環境保全に役立てることを目標とし、トレッキングコース周辺の植生調査を行った。トレッキングコース沿いに設置した8つの調査区画の植物の数を計測した。過去6年間のデータを含めて考察し、生徒の自然科学研究発表大会、サイエンスフェスタ、南アルプスユネスコエコパーク活動報告会で発表した。以上の経験を通して、協働力、科学的思考力、表現力が身についた。

 

③  米国を知る研修に係わる学習

令和2年33日(火)~9日(月)の日程で、姉妹校であるアメリカ合衆国アイオワ州デモイン市セントラルアカデミー校にて授業に参加し、ホームステイを行った。今年度の参加者は18名(男子4名、女子14名)である。

姉妹校では、生物部での研究成果をポスター発表や各日本文化の発表を行い、姉妹校生徒・保護者・職員と意見交換を行った。

また、事前準備プログラムとして、海外研修に向け、コミュニケーション(英語運用)能力向上・異文化理解推進・グローバルな視点の構築を目的とし、「米国を知る」ための様々なプロジェクトを行った。

(a)米国研修セミナー「米国を知る」(米国研修参加者やその他希望者)   

・「アメリカの歴史と文学アメリカロマン派文学を中心に:立正大学長 齊藤昇先生

・「米国を知る」1:日常生活の英会話も取り入れ、米国の社会、歴史、地理、文化等について学ぶ。

・国際交流の日「各国の文化をまとめ発表する」ペルー、メキシコ、米国出身のALTからそれぞれの文化を学び、まとめ、英語で発表した。

・「日本文化・研究成果発表」:日本文化および課題研究を英語でグループに分かれ、英語で発表した。

・「効果的なプレゼンテーションの仕方」日大理工学部准教授リチャード・キャラカー先生

(b)本校英語科教員とALT(米国)による昼休み英会話(米国研修参加者)実施全10

 

④  SDGsに係わる学習

2年生の総合的な学習の時間において、「SDGsを踏まえた沖縄県に関する課題研究を行い,山梨県と比較した考察を交え成果を発表する」を目的とした課題研究を行っている。

初めにSDGsについて知るとともに,課題研究を行うことの重要性を学んだ。その後SDGs17の目標を分野として,それに当てはまる大まかなテーマを決めて調べ学習を行った。調べを進める中で疑問点や調査したいことを明確化させ,具体的な研究テーマを決めた。

修学旅行において、その研究テーマに対する調査を行い,現在その結果をポスターにまとめている最中である。1月の中旬に校内でポスター発表会を行う予定である。

 1年生の「総合的な探究の時間」で「SDGsの視点から巨摩高校、南アルプス市、山梨県を今より持続可能な地域・社会にしていくために自分には何ができるかを考える」をテーマに課題研究に取り組んだ。各自あるいは各グループで2030年にSDGsのどの目標を一番実現させたいかを考えテーマを設定し、現在の課題、解決策について調べ学習を行い、将来に向けた取り組みについての自分の考えをワークシートにまとめ、各クラスで共有した。

来年度の活動計画