2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, エコパーク

本校は、「進修実践」を学校理念として、ESDを自ら学び自ら考える態度を育成するものと捉え、ESDの実践を通して自主・自立の精神とコミュニケーションの力の育成を目標とした。具体的には、ボランティア、地域の自然環境の保全、国際理解を柱に、➀フードバンク・ボランティアに係わる活動、➁櫛形山の環境調査に係わる教育、➂異文化理解に係わる学習、➃SDGsに係わる学習を行った。
➀フードバンク・ボランティアに係わる活動
7月後半及び11月~1月の2期にわたりスクールフードドライブ活動を実施した。またフードバンク山梨が行っている食品の仕分け、箱詰め作業のボランティアに、のべ60名が参加した。子どもの貧困が地域の大きな社会問題となっている現状を知り、地域の子ども達の笑顔に繋がることを願って食料品の回収や仕分け、箱詰め作業に取り組んだ。
本校では、希望する生徒に「ユネスコ協会ESDパスポート」を配付し、地域の課題を解決するためのボランティア活動に参加することを促進し、大人とともに課題を主体的に捉え、解決のために自ら考え、行動する機会を提供している。
➁櫛形山の環境調査に係わる教育
「櫛形山の現地調査」・・・櫛形山の環境保全に役立てることを目標とし、7月にトレッキングコース周辺の植生調査を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の感染防止のため中止となった。現地調査はできなかったが、過去6年間のデータを含めて考察し、自然科学研究発表大会で発表した。来年度の実施に向けた協働力、科学的思考力、表現力を身に付けることができた。
➂異文化理解に係わる学習・・・「世界に触れ、未来を語ろう!」様々な文化的背景に触れ、グローバルな視点で未来について考えることを理念として取り組んでいる。
(1)「米国研修2022」は新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況により中止となったため、姉妹校の生徒とオンラインでの交流会を実施する。(計画中)本校からは1・2年生で実施したSDDsの視点での課題研究についてパワーポイントや動画を用いてプレゼンテーションを行い、質疑応答を交えて交流する予定である。
(2)「国際理解の日」は各国の文化について県内のALT(複数)に紹介してもらい、本校生徒は日本の文化について英語で発表する。その後グループでディスカッションを行い、世界をより良い社会にするために自分たちができることについて考える。(計画中)
(3)「効果的なプレゼンテーションの仕方」についての講義(計画中)
英語での講義に参加し、より効果的に発表するための工夫について学ぶ。オンラインでの交流会や課題研究発表会に活かしていく。
➃SDGsに係る学習
〇1学年
1 目 的
SDGs(持続可能な世界を実現するための17のゴール)の基本概念を学び、その考え方、取り組み方を参考にし、地域社会での課題を自ら発見し設定する。自分(たち)は何ができるのかという視点で、グループ学習を通じて解決方法を探ることにより、地域社会の一員であることを認識し、自己の在り方や生き方を考えるきっかけとする。
2 学習内容
(1)SDGs(持続可能な世界を実現するための17のゴール)の基本概念を学ぶ。
(2)SDGsの視点で地域社会での課題を自ら発見し、設定する。
(3)グループで課題解決方法を探る。
(4)学習した内容を1分間動画にまとめ、クラスで発表する。
3 実施計画 :原則として水曜の6校時に実施する
(1)2030SDGsカードゲーム
(2)SDGsカードゲームの振り返り、課題の設定、グループ決定
(3)課題の設定、解決方法を探る
(4)動画作成の準備
(5)動画作成
(6)クラス発表、学年発表
(7)1・2年合同課題研究発表会
〇2学年
1 目 的
修学旅行の事前学習とも関連させ、地方創生の観点からSDGsを踏まえて課題解決にむけた探究活動に取り組み、山梨県と比較した考察を交えパワーポイントにより成果を発表することで、探究力、発想力、思考力、プレゼンテーション能力を身に着け、身の回りの問題を自分ごととして捉える態度を養う。
2 実施計画
(1)探究プログラム オリエンテーション
(2)「SDGs de地方創生」カードゲーム
(3)「SDGs de地方創生」カードゲーム 振り返り
(4)課題研究テーマ設定、調べ学習
(5)修学旅行(現地調査)
(6)まとめ、考察(パワーポイント、動画作成)
(7)課題研究クラス発表会
(8)1・2年合同 課題研究発表会

来年度の活動計画

今年度と同様に、ボランティア・地域の自然環境の保全・国際理解を柱に、➀ボランティアに係る活動、➁櫛形山の環境保全に係る教育、➂異文化理解に係る学習、➃SDGsに係る探究活動を計画している。