2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 福祉

本校は,「地域の自然や人とのかかわりを通して,よりよいかかわり方について主体的に追究,解決,表現を行いながら,自らの生き方を見つめることができるようにする」をESDの活動テーマとして設定し活動に取り組んでいる。
具体的には,生活科や総合的な学習の時間,学校行事を中心に,各学年で①ふるさと(環境)に係わる活動,②福祉に係わる活動,③防災に係わる活動の3分野の実践に取り組んだ。
①ふるさと(環境)に係わる活動(6年生 いのちのつながりを調べよう)
本校では,小泉川鮭ふ化場の御協力をいただき,2年生の生活科で鮭の採卵と放流活動を行っている。地域の自然や環境についてより深く理解することができるよう,今年度から6年生にも小泉川鮭ふ化場の見学を取り入れ,母川回帰した鮭を観察した。6年生では,放流した後,鮭はどのような一生を辿るのかを調べさせ,鮭の一生から環境が生き物に与える影響について考えさせた。2年生では採卵と放流の体験を主とし,6年生では環境学習に重きを置く計画を立てた。

②ふるさと(環境)に関わる活動 (3年生 地域の生き物を調べよう/4年生 地域の自然について調べよう)
本校では小泉地区に生息する絶滅危惧種であるヒメシロチョウの保護活動に取り組んでいる。3年生はヒメシロチョウの飼育を中心に行い,4年生は食草のツルフジバカマの栽培とヒメシロチョウの保護活動について発信する活動を行った。3年生は理科と関連付け,ヒメシロチョウの飼育に取り組み,ヒメシロチョウの詳しい生態について学習した。4年生では,3年生で学習したことを基に,絶滅危惧種であるヒメシロチョウを守っていくためにどんなことが必要かを話し合い,ポスターや紙芝居等を作成して保護を呼び掛ける活動を取り入れた。

③防災に関わる学習 (4年生 「地域の防災マップを作ろう」)
住んでいる地区ごとにグループを作り,家の周りの危険個所と避難場所を調べた。地震や津波からの避難という観点だけではなく,大雨や台風,雷などの災害時に危険な場所も考えさせた。

来年度の活動計画

【ふるさと(環境)】
低学年:学校探検をしよう,鮭のひみつを知ろう
中学年:田んぼの周りの生き物を調べよう,地域の自然を調べよう
高学年:小泉の恵みを調べよう,小泉の魅力を調べよう,いのちのつながりを調べよう

【福祉】
低学年:幼稚園児や地域の方と交流しよう
中学年:地域の福祉施設の方々と交流しよう,人に優しい学校を考えよう
高学年:人に優しい小泉をつくろう,ボランティア活動をしよう

【防災】
低学年:自分の身の守り方を知ろう(各種避難訓練を通して)
中学年:学校の防災マップを作ろう,地域の防災マップを作ろう
高学年:災害の歴史を調べよう,災害対策について調べよう