2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 福祉

本校は,「地域の自然や人とのかかわりを通して,より良い関わり方について主体的に追究,解決,表現を行いながら,自らの生き方を見詰めることができるようにする」をテーマとして活動している。今年度は,ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野の「②持続能な開発および持続可能なライフスタイル」について,本校の活動の柱である「ふるさと」「福祉」「防災」の3観点と関連させて活動に取り組んだ。

1 ふるさと

・ 低学年は,「学校探検をしよう」,「サケの秘密を知ろう」の学習について身近な植物や生き物に興味をもち,観察や飼育を通して命の大切さについて考える。
・ 中学年は,「小泉の自然を調べよう」などの学習について地域の川や海の自然の特徴や生息する動植物等(サケ・ワカメ等)について考える。
・ 高学年は,「小泉の恵みを調べよう」などの学習について自然豊かな小泉を守っていこうとする気持ちをもつ学習を通して地域の環境や自然を活かした産業の調査を通して,環境と共存していく方法を考える。

2 福祉

・ コロナ禍で福祉施設の訪問はできなかったが,「体が不自由な人」「目や耳が不自由な人」「お年寄りや認知症について」など学年毎にテーマをもって追究した。

3 防災

・ 低学年は,各種の避難訓練で自分の身の守り方を知ることで,自分の身は自分で守ることができるよう防災の基礎・基本について知り,分かったことを伝える方法を考える。
・ 中学年は,「学校・地域の防災マップを作ろう」などの学習について学校や地域
の防災についての取組を調べ,より良い避難の仕方等について考えをもち,それを発
信する方法を考える。
・ 高学年は「震災の経験を伝えよう」などの学習について防災や災害について地域の防災や災害への対応等について調べ,地域の未来について考えをもち,それを発信する方法を考える。

来年度の活動計画

次年度は,本校で複式学級が増えることから,これまでのカリキュラムを見直し,発達段階を考慮した学習内容を計画していく。具体的には,これまでのカリキュラムの良い点を残しつつ,複式扱いとなる2年生の生活科と,3年生の総合的な学習の時間で,一緒の時間に扱える内容を検討し,実施していく。例えば,本校では2年生でサケの採卵やふ化,放流のなどの活動をしていたが,3年生で行ってきた生き物調べと関連させながら,2つの学年で指導できるようにしていく。

また,地域の産業や伝統芸能と,海とのつながりを考えさせながら,学習を展開してきたが,次年度は社会や理科等の教科との関連を図りながら,児童が設定した課題を探求的に学習できるようにする。そのためにも,一人一人が課題を設定するための学習内容の見直しや,課題を追求するための時間を見直しながら,計画的に指導をしていく。