2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費

本校は,「グローバルキャリア人」育成を教育目標に掲げ,地球的諸課題を踏まえながら国際的に活躍・貢献できる生徒の育成を目指している。ESDは本校の教育目標を達成する上で重要な柱であり,全教育活動に位置付け,教育改革の原動力として取り組んでいる。

① 教科横断的な中高一貫カリキュラムに係わる活動

ESD特設領域(「ESD」(中学社会)・「国際理解」(高校公民))を活用し,教科横断的な中高一貫カリキュラムを編成している。

・新学習指導要領の方向性を踏まえ,上記特設科目と連動させながら,各教科でSDGsを意識したESDの実践(及びプランの作成)を進めている。

②「地球の安全保障」を研究主題とする「課題研究」に係わる活動

「地球の安全保障」を研究主題とし,次の4研究領域について個人研究に取り組み,全生徒が18,000字以上の論文にまとめている。

Ⅰ震災・復興とリスク・マネジメント Ⅱ国際都市「神戸」と世界の文化

Ⅲ提言:国際紛争・対立から平和・協力へ Ⅳグローバルサイエンスと拠点都市「神戸」

③ 国際交流体験,地域交流体験活動の推進

・アートマイル(ESDを共通テーマとして海外の学校との協働学習を行い,その学習成果を1枚の巨大壁画に表現する活動)の実施。2019年度の交流校はサウジアラビアの学校(テーマ「ジェンダー平等」と「持続可能なまちづくり」)。

・神戸大学「GlobalForum」の開催。米,越の生徒と「外国人労働者受入れ」「災害復興」「環境問題」「ジェンダー」「水・食料」の課題についてそれぞれの国や地域が抱える問題について共有したことをまとめ,解決策の提案を発表。

・米,英,越,台の協定校,カンボジアへにおける研修を実施。

・宮城県の大学,高等学校,滋賀県の高等学校と連携した震災復興プログラムを実施。

・「食」を通した持続可能な生産と消費をテーマとしたESDFoodプロジェクト(通年)を実施。

・臨海実習(生物多様性),山陰海岸ジオパーク研修プログラムの実施(3月実施予定)

来年度の活動計画

ユネスコスクールとして,次の活動を行う。

1)教員は,新学習指導要領及びSDGsについて,深く学ぶと共に,新しいESD実践に取り組み,授業研究会で授業を公開する。(2月)

22020年度より課題研究を3年生から6年生まで一体的に運用し、生徒主体の探究活動を展開する。(通年)

3)「ESD」をはじめ、教科横断的な取組及び評価基準を整備する。(通年)

4)次の生徒参加事業を実施する

 ①文化祭での発表(5月) ②オープンスクールでの発表(6月)  ③アートマイル(4月~3月) ④震災・復興プログラム(通年)⑤ジオパーク研修プログラム(3月)

⑥「ESD Food プロジェクト」(通年)

5)交流協定校との相互交流を含む国際交流活動に取り組む。