2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED), その他の関連分野

本校は、ユネスコの理念と親和性が高く、またESD/SDGsの根本にある「誰ひとり取り残さない」実践と重なる「仏教精神による人間教育」を建学の精神として、グローバルシチズンシップ教育と多様な探究活動を推進している学校です。Whole School Approachで、「3つの分野」を意識した交流や探究の実践が行われるよう学校生活を設計しています。多様な活動はユネスコスクール・キャンディデートのページで逐次報告されます。      https://www.koberyukoku.ed.jp/unesco/

①地球市民育成・平和と非暴力の文化の担い手育成:

「GlobalIssues 」:「地球規模の課題」をすべて英語で探究・発表する授業。これまでの内容に加えて、2022年度は「Peace Crane Project」では2022年11月にケニアの学生とOn-line交流実施。2022年6月にはMatt Alt氏をお招きし、特別授業を実施。
「課題探究」Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ:教科横断型の探究授業。「認知症講習(神戸モデル)」「服のチカラプロジェクト(’21 ユニクロCSR)」「Table for Two」などの探究を実施するところから始まる。3年次には個別の研究発表「龍総クエスト」(90件ほどにのぼる)へと進化し、毎回ASPnetコーディネーターに講評・アドバイスをいただいている。

これらの活動を代表するチームが、WWL発表会やOneWorldFestival for Youthなど各種発表会などで校外研究発表をした。また、2023年2月には近隣4高校合同の交流発表会を予定している。

②持続可能な開発・持続可能なライフスタイル: グローバル理系コースでは開設以来、「コンポスト研究」を継続しているが、この成果は神戸市環境局HPでも紹介されている。また「川の生態・水質調査」も歴代引き継がれ成果を蓄積している。さらに、2022年度の企業連携授業では、東洋紡「海水淡水化装置」の実験講義、また本田技研様「水素エンジン」講義で水資源獲得や脱炭素エネルギーについての技術革新を学んだ。

③異文化学習・文化の多様性を学ぶ:

長期留学生(1年間)は2022年度13人を派遣。また12月には14人がカナダ短期留学(3週間)し、2023年3月には約70人のカナダ研修(1ヶ月)を予定している。2022年度の留学生受け入れは2人。

リガ市親善交流では、2022年度はラトビア大使参事官特別講演を開催。ネパールとの交流では、2022年度カトマンズ本願寺日本人学校とのビデオ交流を実現した。

④2022年度より、「ユネスコスクール・キャンディデートのページ(https://www.koberyukoku.ed.jp/unesco/)」を開設。また「ユネスコスクール・キャンディデート通信」を全校配信して「国際デー」を記念し、2022年度は1月15日現在で「第14号」となっている。

来年度の活動計画

国際理解教育と探究活動の実践を軸にWhole School Approachをさらに推進・拡大して「学びあい」を展開していきます。各事業の継続進化発展と新規開拓により、学びの主体である生徒のグローバルシチズンシップと探究力・課題発見・解決力・協働する力を陶冶します。またキャンディデート校から正式加盟校へとステップアップを目指します。
<継続実施>
① 地球市民育成・平和と非暴力の文化の担い手育成:グローバルイシューズ授業、課題探究授業、JVCなど部活動を中心として実施
②持続可能な開発および持続可能なライフスタイルを目指す:コンポスト研究、川の生態・水質調査、企業連携授業、探究型授業(Global Issues、龍総クエスト、土曜探究)、他選択科目および特別活動
③異文化学習および文化の多様性を学ぶ:留学・交流派遣・海外研修・交流行事
④文化遺産に触れて先人に学び、地球環境について知見を得る:「比叡山での参禅、行者道実踏」「本願寺参拝」「山陰海岸ジオパーク・上高地での研修」
<新規計画>
・生徒個々の活動・探求成果を正当に評価してエンパワーメントを向上する「縁ぱわチャレンジ」プログラムが始動
・近隣高校との学びあいの推進
・ASPnet校との交流学習への参加
・龍谷総合学園教育連携事業への参画