2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 健康, 貧困

本校は、「世界をつくる元気な学校」を活動テーマとして、ESDを持続可能な社会の創り手を育む教育と捉え、ESDの実践を通して持続可能な社会づくりに必要な問題発見能力、問題解決能力を育み、地域社会、国際社会の発展と繁栄を実現することを目的としている。

具体的には、 海洋、減災・防災、環境、文化多様性、国際理解、平和、人権、ジェンダー平等、福祉、健康、貧困に係わる学習を行いました。

SDGs推進活動

SDGs推進シンポジウム

沖縄「SDGs未来都市」の可能性~私たちにできること~に参加

沖縄「SDGs未来都市」の可能性~私たちにできること~
11月20日(土)、沖縄ユネスコ協会が主催するSDGs推進シンポジウム”沖縄県「SDGs未来都市」の可能性~私たちにできること~”に参加しました。

 

 

ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野

①地球市民および平和と非暴力の文化

【6月】「2020東京オリンピック・パラリンピックホストタウンサポート事業」
ホストタウン紹介映像発表会

西アフリカの島、サントメ・プリンシペ民主共和国に興味を持ってもらうための動画を2年生がチームで制作しました。テーマ設定、材料集め、動画制作までの大変だったこと、頑張ったことなどを発表。動画には「キタナカヒマライオン」という自作のキャラクターを制作。日本語版ナレーションだけでなく英語版ナレーションも追加し2か国語で制作。「サントメ・プリンシペ民主共和国のホストタウンである北中城村はヒマワリが有名なので、親しみやすいキャラクターを考えました。今回の活動で、たくさん話し合って、色々と考えてきたので、1時間ぐらいで描きました」「映像データの取り扱いの重要性を学んだ」「初めて知った国だったけど、沖縄の共通点があり、興味を持って調べることができました」「実際に現地を訪問した先生から提供いただいたデータをまとめ、たくさんの意見を凝縮した動画です」と編集作業、異文化、を学んだ経験でした。

  

【6月】平和学習

6月21日、太平洋戦争末期の沖縄戦での犠牲者を悼む「慰霊の日」を迎える前日に平和学習会を行いました。

第1部 沖縄戦を語り継ぐ平和学習会

戦争とは何かまた二度と戦争を繰り返さないようにするには今の自分に何ができるかを考える学習会。世界にも目を向け、国と国だけではなく同じ国同士で戦争が起きてしまう現状があり、なぜ内戦が起こるのかを知り、考える時間としました。

第2部 世界に目を向けた平和学習会

沖縄平和協力センター

テーマ:海外に目を向けて(東ティモール、カンボジア内戦)
講師:沖縄平和協力センター事務局長 樋口氏

 

【6月】 紛争解決や平和教育を学ぶ

一部オンラインでの実習になりましたが、沖縄戦終戦から76年経った現在、沖縄戦を知る人が少なくなる中で、沖縄で起こった歴史を知り、戦争とは何かまた二度と戦争を繰り返さないようにするには今の自分に何ができるかを考えました。
また世界にも目を向け、国と国だけではなく同じ国同士で戦争が起きてしまう現状があり、なぜ内戦が起こるのかを知り、考えていきました。平和を維持していくためには、どのような具体的な行動をするのか、地域、世界の人々と助け合うにはどうしたらいいのか学習する時間となりました。

 

② 持続可能な開発および持続可能なライフスタイル

【2月】世界寺子屋運動「書き損じハガキ回収キャンペーン」

学校内外での告知活動からポストの設置、動画制作をしてYoutubeで配信するなどの活動を行い、
・はがき218枚
・切手119枚
・プリペイドカード26枚
・お米券6枚
総額 約20,000円相当
を沖縄県ユネスコ協会に寄贈

 

【7月】うみそら公園ゴミ拾い活動(毎月1回実施)

7月5日、那覇市波の上うみそら公園でのゴミ拾い活動を実施。毎月第1週月曜日にビーチクリーンを実施しています。
沖縄の大切な自然を守るため今できる事として始めたボランティア活動です。プラスチックごみやたばこの吸い殻などが多く、それを食べた魚たちに被害がでることを実感した体験です。

 

【8月】「世界の子どもにワクチンを」

KBC学園7校に協力依頼をし、各家庭の不用品(古本、マンガ本など)を回収、現金3万1778円を「世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)」へ募金を行った。ひとりでも多くの子どもの笑顔が増えることを願って大切にしていた思い出のモノを途上国の小児ワクチンへの寄付というカタチで手放すことができるという事を学びました。

 

【8月】「食糧支援」沖縄を元気にする会へ食糧支援

「もったいない」を「ありがとう」にフードドライブ実施

KBC学園卒業生・ゴージャス理枝さんの活動に影響を受け、KBC学園グループ校7校に家庭で余っている食糧を回収することを周知し、回収にあたりました。
フードドライブでは、未開封、賞味期限が過ぎていない食料品を集め食品ロスの削減や地域の福祉団体や施設、フードバンクなどに寄付する活動です。
食品をムダにしないことは、地球の環境を守ることにも繋がります。

回収した食糧は「沖縄の女性を元気にする会」へ2回にわたり支援しました。後に支援を受け取った方より、お礼の言葉が届き「普段何気なく無駄にしている食糧が困っている人を助けられたのだ」と購買時に「余分なものを買っていないか」気を配る意識がつきました。

 

【10月】小学校学童ボランティア(全5回)


那覇市内の小学校に出向き、デジタルクリエイションコースの生徒はパソコンのタイピングやスクラッチなどのゲームの補助を、スポーツコースの生徒は運動場で身体を動かす遊びのサポートをしました。小学生に囲まれ「思いやりの心」「助けあいの心」を学ぶことができました。

 

【12月】波の上ビーチ軽石除去作業ボランティア

12月6日、那覇市波の上ビーチの軽石除去作業ボランティア活動を行いました。
令和3年8月に発生した小笠原諸島での海底火山噴火によって軽石が学校近隣のビーチに押し寄せ、漁業、観光に対し様々な被害が生じています。発生した大量の軽石を除去するためにボランティアの清掃活動を行いました。砂に混じった軽石をふるいにかけて麻袋に詰める作業は簡単ではありませんでしたが、みんなで力を合わせて少しでも沖縄の海を守るために取り組みました。

 

【12月】 献血

12月14日、コロナ禍の血液不足の深刻化を考えるきっかけとすることを目的とし、スポーツコース3年生が沖縄県赤十字血液センター久茂地献血ルームで献血をしました。生活基盤の医療に少しでも役立ち、体験することでこれからも協力する事への抵抗感が少なくなると思いました。

③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重

【4月】沖縄の世界遺産について学ぶ

講師:知念仁志 先生

世界遺産にも登録されいている文化遺産を知るために、クイズ形式で沖縄の城について学びました。身近にあるのに、訪問したことがない城跡や、全く聞いたことのない遺産が沢山あることを学びました。

 

【7月】ソロモン島体験談から学ぶ国際理解ワークショップ

7月12日に青年海外協力協会(Japan Overseas Cooperative Association; JOCA)沖縄事務所の井上様をお招きして、「SDGsって何だろう」をテーマにワークショップを行いました。世界で活躍して帰国した沖縄県出身のボランティア、専門家が、海外での体験談を、写真や映像を使って話してくださる出前講座。

今回の講座は、「今、わたしたちにできること」は何かを考える機会。
「ポイ捨てをしない」「ゴミの分別をする」「家族や友人と一緒に目標に向けて助けあう」「地球環境を守る」「食べ物を残さない」「平和を守る」など様々な言葉が出てきました。

 

【10月】JICA国際協力センター訪問見学

10月18日 JICA国際協力機構(Japan International Cooperation Agency)見学
政府開発援助の実施機関の一つであり、開発途上地域の経済及び社会の発展に寄与し、国際協力の推進に資することを目的とした機関であることを学習ししました。
これまでにJICAを見学したことがある生徒は5~6名おり、小学校の頃の体験を覚えていました。コロナ禍の影響で、海外からの研究員が帰国しているため交流ができず残念ではありましたが、JICAの方々の説明、図書館等の施設見学をすることで、途上国の状況と世界の課題を考えるきっかけになりました。比嘉様によるJICA海外協力隊等体験談を聞きました。

JICA海外協力隊等体験談
講師:比嘉 絢野様(派遣国:カメルーン/小学校教育)
JOCA青年協力隊の活動内容について講話を聴きました。7月にもICA井上様によるソロモン島体験談から学ぶ国際理解ワークショップを受講したことがある生徒達は、今回はカメルーンでの体験談に興味を持って聞いていました。

 

【11月】組踊鑑賞

11月25日、沖縄の伝統芸能の学習として組踊「執心鐘入」を鑑賞に行きました。沖縄の組踊とはユネスコ文化遺産であることを題材に、事前の調べ学習から取り組みました。

 

来年度の活動計画

●世界寺子屋運動「書き損じハガキ回収キャンペーン」

12月より、KBC学園7校へ告知活動を行い、2月末には回収、取りまとめて沖縄県ユネスコ協会へ郵送予定。沖縄県では目標1万枚を掲げている。

●「世界の子どもにワクチンを」不用品を回収しワクチン募金

●沖縄の歴史、文化を知る。(沖縄伝統芸能「組踊」鑑賞・伝統工芸品「壺屋焼」博物館鑑賞など

●平和学習(沖縄の終戦から学ぶ、沖縄から世界平和を発信する)

●JICA国際協力センター訪問、ワークショップ(世界の現状を学ぶ、水の大切さを学ぶ)