2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 持続可能な生産と消費, ジオパーク

本校のESDテーマは「平泉寺の魅力発見・発信!~杉の子ふるさと発信隊~」。平泉寺には希少植物が生息する池ヶ原湿原、1300年の歴史を持つ白山平泉寺など文化的・環境的に貴重な場所が多くある。その地域の「宝」の魅力や価値についてSDGsの目標とも関連させ、専門機関や地域と連携し探究を重ねつつ、NIEを一つの手段として「杉の子ふるさと発信隊」として発信し、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通してふるさと愛に満ち、つながりを大切にしながらふるさとを活性化できる持続可能な社会の担い手の育成を目指している。具体的には、(1)日本遺産に認定された白山平泉寺神社をガイドし地域活性化に貢献する活動(2)池ヶ原湿原の環境保全活動(3)校区の魅力スポット巡りの活動に取り組んだ。(1)日本遺産に認定された白山平泉寺神社をガイドし地域活性化に貢献する活動:石文化で日本遺産に認定された白山平泉寺の魅力を多くの方にPRするため、地域住民の方や、市長、一般観光客等を対象に「未来の語り部」としてガイドした。そのために、市の学芸員の方にアドバイスをいただきながら活動を展開した。また、日本遺産が校区にある県内の小学生たちとも交流し、魅力を発信したり、ジオパークESDダイアログふるさと教育フェスタにおいても取り組みを伝えたりした。さらに、福井テレビに取材を受けTV番組にも出演し、活動の意図や成果を発信するなど、多岐にわたり地域の魅力アピールを心がけた。(2)池ヶ原湿原の環境保全活動:全校で年間を通し、希少な動植物が生息する池ヶ原湿原に出向き、県自然保護センターの方たちと動植物の個体数調査や水質調査、植物の生長の妨げになるよしを刈る活動を展開している。プラスチックごみ問題解決の糸口とすべく刈ったよしでよしストローを製作している。ふるさとCMコンテストでよしストローの有用性を伝えたり、地域の飲食店によしストローを配布することを通して、プラスチックごみ問題解決の必要性を提言したりし、地域環境保全活動を展開した。(3)校区の魅力スポット巡り:校区にあるジオサイトをジオパークまちづくり課の方の説明を受けながら点在するスポットを訪れ、身近な所にあるすばらしい魅力に気づき、それらをCMなどを通して周囲に発信した。

来年度の活動計画

白山平泉寺のガイドにおいては、さらに自分たちのガイドの幅を広げることができるように、福井県内外にある日本遺産とのつながりについて学んでいく。平泉寺の魅力スポット巡りにおいても、今年度時間の都合上訪れることができなかった箇所もめぐり、さらなる魅力を発見したい。そのために、市役所の商工文化課の学芸員の方々の協力を得ながら学習を進めていきたい。また、池ヶ原湿原の環境保全活動においても、県自然保護センターをはじめ関係各専門機関と連携しながら個体数調査や水質調査などの経年変化も調べつつ、製作したヨシストローの幅広いPR活動も充実させていきたい。また、これらの学習の成果を地域や他のユネスコスクールに発信し、さらなる活動の推進を図りたい。