2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

本校は,「未来の亀崎を支えよう ~地域を愛し,地域を支える生徒を目指して~」を活動テーマとして,ESDを地域に伝わる文化や伝統,地域に携わる人々の思いから地域の魅力と課題を見出す活動と捉えた。そして,ESDの実践を通して,地域を愛し,将来にわたって地域を支える生徒を育成することを目標としてESDの活動に取り組んでいる。

① 亀崎・有脇のよさを追求しよう(実施学年:1年)
毎年、1年生の総合的な学習の時間に、両地域のよさを追求する活動を行っている。今年度は、「潮干祭」や「亀崎の食文化」など5つのテーマに分かれて各クラスで学習を進めた。1学期は、地域のゲストティーチャーを招いた事前学習に始まり、フィールドワークによって、自分たちの目で地域のよさを見に行く活動を行った。特に、今年度は潮干祭が久しぶりに開催され、祭りに携わる生徒も多くいるため、有意義な活動になったと考えられる。この活動を通して、生徒は地域のよさや伝統の大切さを再確認することができたと考えられる。

② 社会科・近畿地方の学習を生かして、亀崎・有脇地区の観光業の未来を考える
(実施学年:2年生)
2年生の社会科では、地理的分野で近畿地方の学習をした際、京都市の景観政策や、兵庫県の観光ルートの提案、外国人観光客の誘致の取り組みなどを学習した。この学びを生かして、亀崎・有脇地区により観光客を呼び込んだり、地域の魅力を増やしたりするための取り組みを、生徒に考えさせた。生徒は、JR亀崎駅が日本有数の古い駅舎であることをアピールしたり、亀崎の坂道や神社を巡る観光ルートを提案したりする取り組みを考えていた。この活動から、地域の将来について主体的に関わろうとする意欲を高めることができたと考えられる。

③ 亀崎思いやり応援隊ジュニア(通称:KOOジュニア)(実施学年:全学年)
平成24年5月に発足した,地域のボランティアグループ「亀崎思いやり応援隊(通称:KOO)」は,高齢者などからの依頼を受け,個人宅や公共施設などを訪問して地域の方々を支援している団体である。この団体の活動に,本校の生徒も参加させていただくというのがKOOジュニアという活動である。多くの生徒がボランティア活動を通して、地域を愛する心を改めてもつことができたと考えられる。

来年度の活動計画

来年度は,社会の状況を十分に見定めながら,可能な限り地域の方々と交流ができる時間や場を設定することで,生徒により多くの経験を積ませ,それらを通して,地域への愛着や,自分たちも地域を支えているという気持ちを育んでいきたい。特に、今年度は潮干祭りが無観客ながら開催されたので、今年度こそは完全復活することを願い、世界に誇れる地域の祭りを通して、「未来の亀崎を支える」生徒の育成を進めていく。

・総合的な学習での地域学習(1年生)

・美術科での潮干祭りの絵画作成(全学年)

・KOO Jr.の活動(全学年)