2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 福祉

本校では、「自ら対象に関わり、仲間と高め合いながら、意味や価値を追求する活動を通して、自立に向かう子」を学校教育目標に掲げ、「主体的思考をする子・共感的感情をもつ子・創造的行動をとる子」を目指しています。「『なりたい自分』を夢みていますか」という言葉をかけ、目指す姿を自分で意識し、考えて行動することができているか意識させています。
ユネスコ委員会を中心にESDに取り組み、子供たちが身のまわりの問題に対して自分たちにできることを考え、自分たちで計画して主体的に取り組んだり、仲間と協力したりする中で、創造的な活動に発展していくことを目指しています。
今年度は生物多様性と環境、福祉の視点から以下の活動に取り組みました。

①ひょうたん池の横に藤棚を設置
ユネスコスクールSDGsアシストプロジェクトで助成していただき、学校ビオトープ「ひょうたん池」の横に藤棚を設置しました。夏に水温が上がり過ぎないように木陰を作るためにツル性の植物を植え、育てています。植物が増えて、中庭の自然環境を豊かにすることで、少しでも地球に役立つと考えています。たくさんの人に自然に興味をもってもらい、自然とふれ合える場所にすることを目指しています。ひょうたん池の整備について教えてくださったり、協力してくださったりしている「鎌倉グリーンレンジャー」の方のご好意で、みんなが休憩できるベンチも間伐材で作ってもらいました。
 

②ひょうたん池の整備・生物調査
池の水を全部抜いて、ヘドロを取りました。また、どんなヤゴがどのくらいの数いるか調べました。ヌマエビもたくさんいました。「ひょうたん池」の横に植えてあるジャヤナギの剪定にも子供たちが初めてチャレンジし、生き物にとってどのような環境がよいのか考えながら、整備作業にあたりました。
 

 

③赤い羽根募金
赤い羽根募金は何に使われるのか放送やポスターなどで説明し、募金活動を行いました。募金に協力してくれる人を増やすにはどうしたらよいか考え、工夫しながら活動を行いました。

 

④書き損じ葉書の回収
書き損じ葉書11枚で貧しい国の子供1人が1か月間、学校に通うことができると知り、そのことをポスターや朝会で全校に伝えて、回収を行いました。冬休み前に呼びかけておいたことで、学校全体で302枚の年賀状を集めることができました。一人ひとりの小さな協力が大きな力になると知ることができました。

来年度の活動計画

2021年度は今年度のひょうたん池の整備をさらに進め、設置した藤棚の植物を増やし、池に木陰ができるようにして、生き物が住みやすい環境を整えます。多くの生き物が来ることで、生き物や環境への関心が高まり、学校の中の憩いの場になると考えています。また、グリーンカーテンをきっかけに脱炭素社会に目を向けるきっかけになればと考えています。
環境問題については自分たちの生活を見直し、リサイクル活動やゴミの減量など、身近な問題について子供たち自身が考え、取り組んでいけるようにしていく予定です。ユネスコ委員会の子供たちが調べたり、考えたりして、学校全体に発信していき、活動を推進していくようにしたいと考えています。
福祉分野においても自分たちの身近なところからできることを考え、一人ひとりの小さな協力が集まって、世の中の役に立つこと、世界を変えていくことにつながることを感じられる活動にしたいと考えています。