2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, エコパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校では、「グローカルな視点と高いコミュニケーション能力を持つ生徒の育成」をテーマとして、教職員および生徒が国際理解を深め、国際社会で生きる上で必要な国際感覚を養うと同時に、日本人として自覚を持ちながら世界の人々と共に生きる社会を築くために何ができるかを考え行動することを目標としている。ユネスコ活動について学び、異文化理解を深める中で、様々な世界的課題に目を向け、それらの解決に向けて積極的に行動できる生徒を育成したいと考えている。
具体的には、①ペットボトルキャップ,文房具,ベルマークの回収活動 ②SDGsの考え方につながる活動 を行った。

①ペットボトルキャップ,文房具,ベルマークの回収活動

生徒会組織内の「国際福祉活動部」が中心となって活動の目的や意義を呼びかけ、積極的に回収活動を行った。回収したペットボトルキャップを、NPO法人を通してミャンマー、ラオス、ブータン等の開発途上国へワクチンとして送った。また、不要となった文房具の回収を行い、NPO法人ワールドギフトを通じて、開発途上国への支援活動にも取り組んだ。さらに、ベルマークの回収活動を継続し、募金を行う予定である。

②SDGsの考え方につながる活動

本校の全生徒はSDGsを核にした探究学習の時間「STEP」に取り組んでいる。STEPとは「Save The Earth Projects」の略称であり、総合的な学習の時間の新しい領域として位置づけ、2019年10月よりこの実践を行っている。学年の枠を越えた縦割りのグループで、生徒がそれぞれグループごとにSDGsの17の目標の中から課題を選び、「調べる」→「まとめる」→「伝え合う」学習活動に取り組んでいる。

SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」を学習の切り口にして、子ども自身で設定した研究テーマを、気候変動とのつながりを意識しながら取り組む内容となっている。その性質上、専門家との相談、企業との協働、実地調査など学校外で活動する時間が設けられていることが特徴である。

生徒たちの研究テーマは多岐に渡り、SDGsの認知度を広めるために「SDGs体操」を開発するグループや、企業と協力して給食のメニュー(大豆ミート使用)を提案するグループ、プラスチックごみ削減のために「マイ傘袋」の紹介と開発を行うグループなどがある。所謂調べ学習に終始せず、グローカルな視点で考え、実践していくことをねらいとしており、1年間の研究成果を発表する「発表会」において、それぞれのグループがプレゼンテーションを行える機会を設定している。

本年度は新型コロナウイルスの影響により、外部から人を招いての発表会を実施することは叶わなかったが、ZOOMを用いてマレーシアのJSKL(クアラルンプール日本人学校)との交流会を開催し、意見交流をすることができた。

来年度の活動計画

2021年度は、各教科の学習とSTEPを往還して生徒が必要な資質・能力を伸ばす取組を進めてきた。2022年度も、教科等横断的な学習をさらに進め、STEPを軸としたSDGsの考え方につながる活動をより一層推進していく予定である。