2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, エネルギー, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 人権, 福祉

本校は、「よりよい未来を創っていくために、学び考え行動する子」をテーマとして、ESDを学びの視点と捉え、ESDの実践を通して課題を見つけ、追究する力、よりよく表現する力、学びを生活に生かす力、かかわり合う力の育成を目標とし、学級ごとに活動計画を作成し、追究していった。

①まちづくりに係わる活動(2年生)

4月に「自分たちの住むまちのすてきは何だろう?」という疑問から、まち探検を繰り返してきた。その中で生まれた子どもたちの思いを生かし、お店や施設を訪問した。「お茶の袋詰めの機械がすごかった」「店員さんがすごく優しかったよ」「ぼくたちが生まれる前からやっているんだって」という発見や驚き、すてきを見付けてきた。その中で、探検で学んだ知識を生かしたり、実際にお店の人になりきる中で初めて気付く難しさがあったりと体験の中で多くのことを学ぶことができた。

②食育に係わる学習(3年3組)

 2年生の時に、3年生にお茶会に招待された経験から、「1,2年生に教えてあげたい。」、「4年生に招待してもらったお礼がしたい。」等の思いが芽生えた。テーマを「作りたい、育てたい、楽しませたい、茶レンジし隊!」とし、地域にある茶畑でのお茶摘体験から、手もみ茶を作ったり、さつまいもを植えて収穫したもので何かを作れるのではないかと考えたりした。12月に新1年生を対象に「クリスマスお茶カフェ」を開き、どうしたら喜んでもらえるかということを真剣に話し合う中で、食や農業についての関心を深めることができた。

③人権に係わる学習(5年4組)

オリンピックに比べ、注目されにくいパラリンピックに焦点を当て、「東京パラリンピックを盛り上げよう!」というテーマで取り組んだ。オリンピックと比べてどのような種目があるのか、どのような障がい者が参加しているのか、どのような道具を使っているのかについて調べ、市で行われている福祉体験活動に参加したり、パラ選手と触れ合ったりすることを通して、障がいをもつ方に対する見方や接し方、周囲の在り方について、考えを深めることができた。

来年度の活動計画

来年度のESDの実践として以下の追究の道筋を立てている。

本校のESDのテーマ「よりよい未来を創っていくために、学び考え行動する子」

学年の大テーマ

1年生・・身近な自然や地域(生活科・学校・家庭)

2年生・・地域の様子と生活(生活科・学校・地域)

3年生・・地域の人々の暮らし(地域・自然・食育・伝統文化)

4年生・・自然と環境(環境・自然・地域・文化・安全)

5年生・・様々な人との交流(生命・交流・福祉・食育・地域)

6年生・・自己の生き方(キャリア教育・国際理解・伝統文化・地域貢献)

特別支援学級・・・自立と交流(生活単元・自然・交流・地域)

学級のテーマ

個、グループのテーマ

この流れにより、学校体制としてESDの活動実践に取り組んでいく。