2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康

➀地域と関わる活動

「行ってきます!」2年生の大きなあいさつの声が学校に響いた。子どもたちが心待ちにしていた見学の日。2年生は,生活科の授業で校区内の素敵な人「きらっとさん」を探す授業を行った。中華料理店「道」で,料理人の仕事を見学した。鶏肉をさばく様子を目の当たりにし,職人のすごさを実感した。また,畳店では,お店の人にインタビューしたり,畳の作り方を体験したりした。さらにカフェ・雑貨の店では,お客さんを温かく接する心配りに気づいた。子どもたちは,多くの地域の方から,素敵なところを見せていただき,たくさんの「きらっとさん」がいることに気づいた。学習のまとめとして,見つけてきた「きらっとさん」について,学級ごとにまとめ,1年生に「きらっとさん」を紹介する取り組みをした。

② 地域の福祉・防災に関わる活動

5年生の総合的な学習「福祉 ハートフル磯辺」では,豊橋市社会福祉協議会の方々の指導の下,手話教室や車椅子体験,装具を着けた高齢者体験等をした。その体験をもとに,地域のデイケアサービスでのボランティア活動の企画を立てて話し合って練習した。訪問先では,練習してきた活動が,利用者のお年寄りの方に喜んでもらえて,達成感を得られた。活動を通して,子どもたちは,福祉への理解を深めることができた。

③ 地域の歴史と文化にふれる活動

1年生は,お年寄りから学ぶ昔遊びの会を行った。子どもたちは,グループに分かれて昔の遊び(けん玉,あや取り,コマ回し等)を教えていただいた。この体験の中で,話をしっかり聞いたり,遊びの楽しさを味わったり,わからないことを質問したりした。

4年生は,総合的な学習で,農家の方の指導の下,稲作体験をした。6月には,学校田でしろかきや田植えをし,その後,害虫駆除などの田の世話を調べる学習を行った。秋には鎌での稲刈りも体験した。農家の方に千歯こきや脱穀機の使い方を教えていただき,昔の脱穀の体験や唐箕を使って籾を選別する体験も行った。

来年度,創立150周年を迎え,創立記念式典を行うに当たり,その準備として,6年生の総合的な学習では「未来へつなごう!われらの磯辺~150年のあゆみを伝えるプロジェクト~」に取り組んだ。学校の歴史を沿革史で調べたり,地域の古老や卒業生の方々の話を聞いたり,発祥の地とされる寺を見学したりした。調べてわかったことを年表にまとめ,それをもとに劇のシナリオをつくり,学習発表会で発表した。

 

来年度の活動計画

4年度の学習内容を基本として,活動計画を練っていく。ただし,以下の2点はおさえておく。
➀ 地域を題材とした体験的な学習の継続
地域に関わる教科・領域について単元構想を立てるとともに,そこに関わる教材の開発及び整理・保存することで、人・もの・ことなどの地域資源の継続的な有効利用を目ざす。
➁ 地域の人材を活用した教育活動の推進
地域を巻き込んで実施することで,社会に開かれた学校を意識する。地域ボランティアさんの学校教育活動参加や子どもの地域ボランティア活動を通して,地域へのさらなる関わりや地域の一員として,地域に対する愛情を高めていく。