2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性

〈活動の概要〉当校は,

・「郷土学習」を研究主題として,「郷土を愛し,思いを深める子どもの育成」を目標とした。

・具体的には,なぎの木学習(生活科・総合的な学習)・伝統的な特別活動(野外劇)を柱に,

①環境に関わる教育 ②生物多様性に関わる教育 ③伝統文化に関わる教育 を行った。

 

〈活動の実際〉

①環境に関わる教育(1年生)

●学校林で自然に触れ,おもちゃを作って遊び,保育園児を招待する。(1年生)

石巻山の中腹に学校林がある。そこに,地域もお年寄りである「山の先輩」に,自然になかでの遊びを教えていただく。自然の恵みに触れ,アイデアあふれるおもちゃつくりをし,保育園児も招いて,一緒に遊んだり遊び場やおもちゃを紹介したりする。

●実際の米づくり体験を通して,地域の方々が地元の田畑を守るために尽力していることを学ぶ。(5年生)

無農薬で米づくりをすすめる地域の方と一緒にお米つくりを体験し,お米つくりの大変さを体感するとともに,地域の田畑を大切にしたという思いを高めるために,問題点について話し合ったり自分たちでできることは何かを考えたりした。害虫退治のしかけをしたり,地元のお米を使った「アイデアレシピ」を考えた。また,耕作放棄地の整備をしてみえる地域の方「だいだらぼっちの会」,石巻の米づくりを協力して行う「石巻みらいの会」の方のお話を聞いて,自分も地域の一員として活動したいと思いを高めた。

②生物多様性に関わる教育

●石巻山にすむ希少な生き物を調べ,伝える。(4年生)

石巻山は,石灰岩の山であるため絶滅危惧種のカタツムリの仲間が多くいる。カタツムリの種類や生態について調べたり,実際に探しに行ったりして,学んだことを下級生に伝えるため「マイマイ博物館」を作って紹介した。

③伝統文化に関わる教育(全校児童)

●運動場の特設ステージで野外劇

郷土に伝わる民話をもとに創作された野外劇三部作のうち,令和2年度は『人』をテーマにした「笛吹ジンゴ」を上演した。

 

来年度の活動計画

来年度も,「郷土学習」を研究主題とする。

目標は,「郷土を愛し,地域の一員として思いを深める児童の育成」を継続する。

①環境に関わる教育として,1年生の学校林での学習 5年生のお米づくり,②生物多様性に関わる教育として,4年生の石巻山のカタツムリ ③伝統文化に関わる教育として 全校児童で行う野外劇をとおして,目標達成を目ざす。

学年の実情や,子どもたちの思考の流れによって,学習内容の広がりがもてるような単元の組み方をしたい。