2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等

本校は、「大好き石巻!-郷土を愛し、思いを深める子どもの育成―」を活動テーマとして、ESDを郷土学習と捉え、ESDの実践を進めた。

具体的には、なぎの木学習(生活科・総合的な学習)を柱に、①環境に係わる教育、②生物多様性に係わる教育、③伝統文化に係わる教育を行った。

① 環境に係わる教育

学校林でアスレチックを作って遊び,保育園児を招待する。(1年生)

石巻山の中腹に学校林がある。そこに,山の先輩(地域のお年寄り)の力を借りて,自分たちの遊び場を作って遊ぶ活動を行った。楽しく遊んだあと,保育園の子どもたちを招待することになり,自分たちが作った遊び場を紹介したり,一緒に遊んだりした。

② 生物多様性に係わる教育

地域の川で捕った生物を学校で飼育する。(2年生)

子どもたちは,探検で出会った生き物たちに興味をもち,「もっと生き物をとって飼ってみたい」と意欲をもった。地域の方たちに「川の先輩」としてご協力いただき,ザリガニやウナギなど多くの生き物をとることができた。その生き物を飼育することで,命を大切にするとはどういうことなのか考えを深めることができた。

③ 伝統文化に係わる教育

運動場の特設ステージで野外劇を上演する。(全校児童)

  郷土に伝わる民話をもとに創作された野外劇三部作のうち,30年度は『自然』をテー

 マにした「ダイダラボチ」を上演した。野外劇自体は40年以上の歴史をもつ伝統行事

で,全校児童で上演している。保護者はもちろん,地域のお年寄りにも招待状を送り,多

くの方が観劇してくださった。

来年度の活動計画

本校は平成25年に市教育委員会から「郷土学習」の研究委嘱を受け,平成27年度に研究発表を行った。それから3年たった現在でも,郷土学習は少しずつ形を変えながら継続をしている。まさに持続的に活動が続いており,ESDの理念に一致するものであると考える。

 平成31年度の活動も,今年度の郷土学習を引き続き継続し,地域の方とともに歩む石巻小学校でありたいと思う。