2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性

〈活動の概要〉

当校は,

  • 「郷土学習」を研究主題として,「郷土を愛し,思いを深める子どもの育成」を目標とした。
  • 具体的には,なぎの木学習(生活科・総合的な学習)・伝統的な特別活動(野外劇)を柱に,

①環境に関わる教育 ②生物多様性に関わる教育 ③伝統文化に関わる教育 を行った。

 

〈活動の実際〉

①環境に関わる教育

●学校林で「秋見つけ」をして自然と触れ合い,保育園児へ石巻の自然のよさを伝える。(1年生)

石巻山の中腹に学校林がある。地域教育ボランティア「山の博士」の方々に,石巻山の木の実や葉について教えていただいた。その秋ならではの自然のものを使っておもちゃを作った後,保育園児と一緒に遊んだり,山の自然のよさを伝えたりする活動を行った。

●実際の米づくり体験を通して,地域の方々が地元の田畑を守るために尽力していることを学ぶ。(5年生)

無農薬での米づくりを推進する地域の方と一緒に田植えや稲刈りなどの農作業を体験し,米つくりの大変さを体感するとともに,地域の田畑を大切にしたという思いを高めるために,問題点について話し合ったり自分たちでできることは何かを考えたりした。

②生物多様性に関わる教育

●三ツ口池周辺に生息する植物や動物を調べ,伝える。(4年生)

三ツ口池は,地域の水源であると同時に,豊富な自然に恵まれ生き物たちのよい住みかになっている。水資源機構の職員に話を聞いたり,各自で調べたりする中で,在来種が外来種によって住みかを奪われていることに気づくことができた。在来種・外来種どちらも命あるものとして,大切にするとはどういうことなのか考えを深めることができた。

③伝統文化に関わる教育(全校児童)

●運動場の特設ステージで野外劇

郷土に伝わる民話をもとに創作された野外劇三部作のうち,令和3年度は『命』をテーマにした「ダイダラボチ」を上演した。

来年度の活動計画

来年度も,「郷土学習」を研究主題とする。

目標は,「郷土を愛し,地域の一員として思いを深める児童の育成」を継続する。

①環境に関わる教育として

・1年生の学校林での学習

・5年生の米づくり体験

②生物多様性に関わる教育として

・4年生の三ツ口池周辺の生物についての学習

③伝統文化に関わる教育として

・全校児童で行う野外劇

以上の活動をとおして,目標達成を目ざす。

学年の実情や,子どもたちの思考の流れによって,学習内容の広がりがもてるような単元の組み方をしたい。