2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費

本校は、「多様な人々が共存できる、持続可能で平和な社会の創造に貢献できる人材の育成」を学校理念としている。ユネスコ国際教育を基盤としたESDの学習を通して、探究する力、思考する力、コミュニケーションする力、自律する力、協働する力、新しい価値を創造する力など、21世紀に必要とされる資質・能力(キー・コンピテンシー)の育成をめざしている。具体的には、高校1年生で週1時間、2年生で週2時間の『総合的な探究の時間』をESDの時間にあて、1年次はグループで、2年次は個人でSDGsに係る研究テーマを設定し1年間を通して探究活動をすすめている。その際、国際バカロレアのTOK(知の理論)やCASを参考とした学びを探究活動に組み込ませることで、探究をより深めることを目指した。さらに、探究をより具体的に自分のものとするために学校外の大学や研究所、団体、個人などの講演会、イベント、研究会、サークル等に参加することで実社会と積極的に関わることを課題とした。1年生は11月に中間発表、1月に本発表、2月に個人レポート提出の予定である。2年は研究成果を2月に提出し、成果を冊子にまとめる予定である。冊子は、学びの交流を行う国内外の学校にも配布する予定である。2本目の柱は『総合的な探究の時間』の成果をふまえた国内外のASPnet校との交流である。3月には6名の生徒がリトアニアのジャミナ高校を訪問し、バルト海プロジェクトに参加して多くの知見を得た。11月には8名の生徒が韓国サンダン高校生を訪問し、ESD、世界遺産学習および文化交流を全校生徒と行った。また、国内を中心としたASPnetの学びでは、文部科学省 日本/ユネスコパートナシップ事業委託事業として、関西、北陸のASPnet校及び中国人民大学附属小中高校、計24校が姫路に集まり、ESD,SDGsの学びあいを行った。

来年度の活動計画

来年度の本校のASPnet活動では、ユネスコ国際教育を基盤とした3単位時間の総合的探究の時間において、1,2年生全員がESD/SDGsを中心テーマとした探究活動に取り組む。その学習を基に、国内外のASPnet校との学びあいをさらに広げ、深めることを目指す。海外校では、韓国サンダン高校を招いた学びの交流とともに、リトアニアジャミナ高校との学びが継続的なものになるように計画を進めたい。国内の活動では、大阪、関西ASPnetの活動に、企画段階から参加し、前年度実施した関西、北陸地域のASPnet校との学びあいの深化にも積極的に関わっていきたいと考える。
また来年度よりワールド・ワイド・ラーニングの認定に向けた準備も進めており、これまで培ってきた学びの交流や国際会議開催の知見を活かし、平和で持続可能な社会創造の担い手となることの必要性と重要性を、ASPnet校以外の学校とも共有したいと考える。