2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 気候変動, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康

「木のストロー」ワークショップ

「木のストロ‐‐」ワークショップ

「木のストロー」ワークショップ 作業中

「木のストロー」ワークショップ 作業中

木のストロー

木のストロー

福祉体験学習事後学習

福祉体験学習 事後学習

 

 

 

 

 

 

本校は、「自立貢献」を学校理念として、ESDの視点を重視する教育活動を展開することにより、人格の発達や自律心、判断力、責任感などの人間性を育むとともに、他者、社会、自然環境との関係性を認識し、「かかわり」「つながり」「多様性」を尊重し、一人ひとりが「持続可能な社会の創造に貢献する力」の資質・能力をの育成を目指している。今年度は、横浜市が推進している。「木のストロー」の取組を中心に、様々な教育活動でESDの実践に取り組んだ。

①「木のストロープロジェクト」

第12期ユネスコスクールSDGsアシストプロジェクトの助成を受け、「ヨコハマSDGsデザインセンター」と協働して取り組んだ。本校のリーダー達で結成したプロジェクトチームが中心となり、「1本の木のストローが環境、社会、経済の総和的な課題解決につながっていること」を学び、「地球が抱えている重大な問題が自分たちの10年の行動にかかっていること」を訴え、横浜市の水源である山梨県道志村内の水源林の間伐材を利用した「木のストローを作るワークショップ」を全校生徒に開催し、学びを浸透させた。身近な行動がSDGsの総和的な達成につながることを委員会や文化学習発表会等の様々な場面で考えるきっかけにつなげることができた。アンケートを全校生徒に実施した結果、50%の生徒が「自身の考えや行動が変わった」と回答し、「家族にワークショップについて話した」生徒が7割いることがわかった。全地球的課題に多くの生徒が足元から行動する意思が育ったことがわかった。

②「生徒会活動でのSDGs実現に向けた取組」

本校では、「市中から世界を変えよう!」を合言葉に、主体的な委員会活動を展開している。今年度は、環境委員会が「空気をきれいにする植物『サンスペリア』の設置」「使用済みカイロの回収(水をきれいにするプロジェクトに協力)」を、保健委員会が「ハブラシ・リサイクルプロジェクト(LION)」等を行い、環境を守る活動を行っている。図書委員会で「Life with Reading ~読書の秘訣~ 創造的読書のパターン・ランゲージ」(ワークショップ)に取り組み、質の高い読書の方法などについて学び、生徒会本部役員と福祉委員会合同で「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト(UNIQLO)」に取り組んだ。様々な委員会で「持続可能な社会づくり」に向けた行動が浸透している。

③「福祉体験学習 ~持続可能なまちづくりに貢献する~」

1、2年生で行う福祉施設での体験に代えて、オンライン交流で福祉の当事者の声を聴き、横浜市健康福祉局作成の『ふくまちガイド』を使用し、“共生社会の実現”のために自分たちにできることを考えた。学習成果を青葉区福祉保健課に「地域の未来の福祉を創るアイディア」として提案し、身近な社会に目を向け、多様な立場の人の視点をもち、誰もが幸せに生きる社会を創ろうとする態度を身につけることができた。

来年度の活動計画

平和学習や多様性の尊重、ESDの視点から持続可能な社会の実現に向けて、引き続き様々な取組を継続していく。

今までのSDGsに関連づけられた活動から、子ども達は、自分たちの活動を伝えていくことの大切さに気付き、「発信したい」という意欲をもっている。来年は、「木のストロー」の活動を、地域に伝える活動を計画していく。「ヨコハマSDGsデザインセンター」の協力のもと、中学生による「木のストローワークショップ」を行ったり、作成したポスターやオリジナルラジオ、PR動画等を展示したりする。それにより、環境、経済、社会の総和的な課題解決に貢献する1本の木のストローの価値や行動を起こすことの重要さを地域に伝え、変容に貢献したい。「市中から世界を変えよう!」を合言葉に「持続可能な社会づくり」のために活動する中心的な役割を地域の中でも担える子ども達を育てていきたい。