2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉

R4 活動分野:環境,世界遺産・地域の文化財等,福祉

本校は「健康・自主・創造」の校訓のもと、「たくましく 自分の力で つくりだす子」を目指す子供像として教育活動を進めている。持続可能な社会の担い手を育成することも目標に、地域との関わりを重視し、地域を愛し、誇りに思う心の育成に努めている。 具体的な活動としては、例年にならい、生活科・総合的な学習の時間、クラブ活動で、次の3点についての学習活動に取り組んだ。

① 地域の伝統文化を理解し、継承する活動

2つのクラブ「郷土芸能クラブ」と「チャラボコクラブ」の活動がそれにあたる。郷土芸能クラブは、地域の伝わる御殿万歳を、チャラボコクラブは、学区の祭礼でも行われるチャラボコ太鼓の演奏を、年12回行われるクラブ活動を中心に練習している。講師として地域の方を3名(御殿万歳担当1名、チャラボコ太鼓担当2名)招聘し、本校の伝統文化として継続して指導にあたっていただいている。今年度は本校の創立150周年記念式典や音楽発表会で演技の披露が行われた。ここ数年、新型コロナウイルスの影響で、活動の多くが中止となってしまったが、今年度は活動の場を広げることができた。しかし、毎年参加している、岡崎市の奥殿陣屋での芸能披露は、悪天候のため行うことができなかった。来年度も新型コロナウイルスによる制限が緩和され、できる限り地域の施設の訪問や、イベントへの参加を行い、伝統の継承を継続するとともに、地域への貢献を積極的に行っていくようにしたい。

 

② 環境保全や福祉に関する活動

毎年6月に学区内に流れる北斗川の河川美化活動を行っていた。「北斗川クリーンアップ作戦」と呼ばれるその活動は、地域の方との関わりあう年中行事の一つであった。毎年、多くの児童や保護者が参加するのだが、コロナウイルスの影響や天候のせいでここ数年は中止になっていた。そこで今年度からこの活動を見直し、活動範囲を学区全体に広げ、小学校全体で学区の環境保全を推進していくことになった。6月18日(土)に、「学区クリーンアップ作戦」と名称を改め、1回目の活動を行った。北斗川は、もちろん、学区内の公園や寺社などの清掃活動を、親子で行った。

授業では、2年生が6月に生活科の時間を使って、北斗川の生き物調査を行った。2クラスずつの2組にわかれて、それぞれに北斗川に生息する虫や魚などを捕らえ、観察をした。4年生は、10月12日に社会見学として、市のクリーンセンターの見学をして、ごみ処理の問題についてより具体的な学習を行った。6年生は総合の学習で、

温暖化問題等の環境問題について学習し、3学期に学習した内容を総括してまとめていく。

これらの学習を通して、自分たちができる環境保全対策について考え、環境を守ろうとする気持ちを高めることができた。

5年生は、今年度も1月17日・18日の2日間で福祉実践教室を行った。高齢者疑似体験・手話・点字・視覚障害者ガイドなど、さまざまな体験活動を通して、身体障害者や老人などの社会的弱者への気持ちや対応を見直す機会となった。

 

③ 地域の方とともに学習を深める活動

1年生と2年生の生活科において「昔遊び体験」と「町探検」を行った。1年生は、学区の老人クラブの方をお招きして、昔の遊びを教えていただいた。子供たちは、楽しみながら学習を進めることができ、普段はしない遊びを体感した。2年生は学区を全体で散策した後、学区内の施設や店のなかから気になる場所を選択し、少人数で見学を行った。見学先では、あいさつや質問を通して地域の方との交流を深めた。

 

 

 

来年度の活動計画

今年度もコロナウイルスの影響で活動に制限があったが、活動の内容を変更して実施した行事が増えた。また、学区クリーンアップ作戦のように、活動の範囲を広げて取り組んだ活動もあった。令和5年度も今年度のように、活動を工夫して行っていく予定である。できることなら例年通りの活動ができ、充実した学習の積み重ねができることに期待しているが、コロナウイルスの対策を意識しつつ、活動できる形への変更を念頭に、子供たちの活動を減らすことなく進めていければと思う。そのために先を見通して計画を立てていきたい。

子供たちが主体的、協働的に活動し、地域との関わりを深めたり、自分を取り巻く環境等の諸問題に積極的に取り組んだりして、次の世代の担い手として必要な力を育成できるよう努めていきたい。