2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, ジェンダー平等, 福祉

活動分野:環境,世界遺産・地域の文化財等,福祉

本校は「健康・自主・創造」の校訓のもと、「たくましく 自分の力で つくりだす子」を目指す子供像として教育活動を進めている。持続可能な社会の担い手を育成することも目標に、地域との関わりを重視し、地域を愛し、誇りに思う心の育成に努めている。 具体的な活動としては、例年にならい、生活科・総合的な学習の時間、クラブ活動で、次の3点についての学習活動に取り組んだ。

 地域の伝統文化を理解し、継承する活動

2つのクラブ「郷土芸能クラブ」と「チャラボコクラブ」の活動がそれにあたる。郷土芸能クラブは、地域の伝わる御殿万歳を、チャラボコクラブは、学区の祭礼でも行われるチャラボコ太鼓の演奏を、年12回行われるクラブ活動を中心に練習している。講師として地域の方を3名(御殿万歳担当1名、チャラボコ太鼓担当2名)招聘し、本校の伝統文化として継続して指導にあたっていただいている。今年度もコロナウイルスの影響で、活動の多くが中止となってしまった。しかし、毎年参加している、岡崎市の奥殿陣屋での芸能披露は行うことができ、活動をつなげることができた。来年度もどのような形になるか予想できない部分もあるが、できる限り地域の施設の訪問や、イベントへの参加を行い、伝統の継承を継続するとともに、地域への貢献を積極的に行っていきたい。また、来年度は本校が創立150周年の節目の年となるので、その記念式典で、演技の疲労を予定している。

 環境保全や福祉に関する活動

毎年6月に学区内に流れる北斗川の河川美化活動を行っている。「北斗川クリーンアップ作戦」と呼ばれるこの活動は、地域の方との関わりあう年中行事の一つである。毎年、多くの児童や保護者が参加するのだが、今年度もコロナウイルスの影響で中止になった。来年度は、この活動を学区全体に広げ、小学校全体で学区の環境保全を推進したいと考えている。

また、2年生は6月に生活科の時間を使って、北斗川の生き物調査を行った。2クラスずつの2組にわかれて、それぞれに北斗川に生息する虫や魚などを捕らえ、観察をした。4年生、6年生の社会科や総合的な学習の時間では、ごみ処理の問題や地球温暖化などの環境問題について学習を行った。コロナ禍であるため、見学等の学習は制限されたが、タブレット端を活用した学習を取り入れ、映像などを通して実体験に近い学習を試みた。

これらの学習を通して、自分たちができる環境保全対策について考え、環境を守ろうとする気持ちを高めることができた。

5年生は、昨年度はコロナの影響でできなかった、福祉実践教室を行うことができた。車いすや老人の体感を体験する活動を通して、身体障害者や老人などの社会的弱者への気持ちや対応を見直す機会となった。

 

 地域の方とともに学習を深める活動

1年生と2年生の生活科において「昔遊び体験」と「町探検」を行った。1年生は、学区の老人クラブの方をお招きして、昔の遊びを教えていただいた。子供たちは、楽しみながら学習を進めることができ、普段はしない遊びを体感した。2年生は学区を全体で散策した後、学区内の施設や店のなかから気になる場所を選択し、少人数で見学を行った。見学先では、あいさつや質問を通して地域の方との交流を深めた。

来年度の活動計画

今年度コロナウイルスの影響で活動に制限があったが、令和4年度も本校が伝統的に継続して活動を行っていく予定である。ただし、今年度と同様な制限がかかる可能性があるので、活動に工夫が必要かもしれない。できることなら例年通りの活動ができ、充実した学習の積み重ねができることに期待している。そのために先を見通して計画を立てていきたい。

子供たちが主体的、協働的に活動し、地域との関わりを深めたり、自分を取り巻く環境等の諸問題に積極的に取り組んだりして、次の世代の担い手として必要な力を育成できるよう努めていきたい。