2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 持続可能な生産と消費

小さな学校です。上士幌町は熱気球で有名な町であり、本校は全国でも珍しい熱気球部があります。恵まれた自然環境の中、多くの活動を通して地域を大切にしようとする心を育てています。

① 学校設定科目「上士幌学」の実施

2016年度より3年生の選択授業において「上士幌学」を設置し、郷土の自然や歴史、食や観光について総合的に学ばせています。上士幌町は「ふるさと納税」を軸に移住環境の整備、バイオマス発電、Maasなどで実績を上げています。また町内企業には6次産業化や地産地消に積極的なところがいくつかあります。さらにベトナム人労働者受け入れを進めているところもあり、持続可能な地域社会構築が生きた教材として展開している地域なので、これらを教育資源として活用しています。

② 北海道バルーンフェスティバルへ参加、協力

北海道バルーンフェスティバルは8月に行われる上士幌町を代表する熱気球のイベントです。熱気球部員達は競技への参加を通して、熱気球の魅力や地域の活性化について学びます。また、大会運営のボランティアとして他の部活動の部員達も協力しています。上士幌町や上士幌高校にとって、熱気球をいかに持続発展させていくかということは大きな課題であり、そういった観点からもまさにESDの取り組みだと言えます。

③ 教科横断型「平和学習」の実施(2学年)

本校の見学旅行のテーマは「平和と文化を学ぶ」です。平和学習は教科横断型の事前学習を行っています。国語科では広島や長崎を題材にした小説読解、地歴公民科では戦争が起こった背景や実際の様子などを学びます。こういった学習を行った上で現地を訪れることで、生徒達は戦争の悲惨さ、そして二度と戦争を起こしてはならないことを強く実感します。

来年度の活動計画

①について

 今年度は初めての試みとして学習テーマごとに生徒を班編成して町民を対象に学習発表会を実施して大きな可能性を見出したので、次年度は各テーマとSDGsとの関連を明確にした指計画を作成した上で、新たな発表形式へ繋げていく。

②について

 本校顧問教諭がパイロット資格を取得したので、次年度はこれまでの活動をさらに活性化させていくとともに、生徒により高度な技術を習得させる。

③について

 歴史的学習に加え、核兵器禁止条約採択後の世界的な流れを意識した学習指導計画を組む。