2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 平和, 福祉, 持続可能な生産と消費, 世界遺産・地域の文化財等, 食育

3年生の選択科目「上士幌学」では、学習内容をSDG’sの項目と関連させて学ぶことと、学習内容の発表形式をスライドショーに一元化した。コロナ禍のために実施できなかった計画もあったが、水生昆虫と水質調査では各種指標種に加えて準絶滅危惧種を観察することができた。また新たに町内商店街のフィールドワークを取り入れることができたことと、公民館での発表がきっかけとなって町内小中学校でも発表することになった。合計4回の発表を経験して回を追うごとに要領もよくなり、中学生からの反応に自信を深めていく様子が見られた。また最後のまとめでは6次産業について具体的なイメージを持てたことが伺える。

2学年では広島への修学旅行に向けて核兵器について学んだが、今年度は特に核兵器禁止条約の発効と日本政府の立場についても客観的な資料で学び、国際情勢とわが国の立場、そして自分はどう考えるべきかについて思考が深まったことが観察できた。

その他、1年生では今年度も視覚障害と車椅子の体験を通して実際の状況を体感することができた。

JAICA滞在中の外国人との交流事業はコロナ禍のため残念ながら実施することができなかった。また各種リモートによる講座等も案内されていたが、本校の通信状況が脆弱なため参加するのは困難だった。

来年度の活動計画

1 3年生選択科目「上士幌学」の深化・進化

すでに町内にある6次産業各社の事業、アイヌ民族の状況、開拓記念碑から学ぶ地域、水生昆虫、農業生産の現地調査、地元食材と調理人による実習といったプログラムに加え、来年度は市街地フィールドワークをさらに緻密に行い、自分たちが生活している地域を具体的な数値指標を基に理解できるような指導プランを立てている。また発表についても原稿の推敲を重ね、聴衆の目を引く発表の手応えを実感できるような指導を進めていく。

2 SDG’sと日常生活のつながりを理解する

1・2年生についても修学旅行に向けた核兵器の学習や障害理解に加え、生徒会や学校行事、日常の学校生活をSDG’sの各項目とリンクさせることで、生活圏で目にするSDG’sとの繋がりを具体的に理解させることを主眼にする。

3 外部との積極的な接触を促す

学習に自身のない生徒が多数いる状況だが、事務局が提供する講座や交流事業にまずは意欲ある有志を募って参加させることから始めて「こわくない」イメージを醸成しながらすそ野を広げていく。