2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権

今年度は新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、当初に計画されていた活動が実施できなかった。例年の活動は以下のとおりである。

本校は、ESDを伝統文化の継承と地域貢献と捉え、現在、そして将来も地域の中で活躍できる力の育成を目標とした。また地域に留まらず、世界にも目を向けてほしいと考えている。平成29年度より始めた「プロジェクト~継(KEI)~」を柱に、①伝統文化の継承にかかわる活動、②地域貢献にかかわる活動、③国際理解教育にかかわる活動を行った。

① 伝統文化にかかわる活動 「プロジェクト~継(KEI)~ Ⅰ」

豊城校区にある三つの伝統文化「豊橋祇園祭」、「豊橋鬼祭」、「吉田文楽」について、各学年の企画委員が中心になって、中学生の自分たちにできることはないかを考え、ボランティアを募集した。また、それらの伝統文化に携わる地域の方を講師に招き、出前講座を行った。「チーム祇園」、「チーム鬼」、「チーム文楽」の三つに分かれて有志が集まり、地域に出て活動した。(講師を招き、出前講座は行ったが、地域へ出て活動することはできなかった。)

② 地域貢献にかかわる活動

ア エコキャップ回収活動

年間を通じて、常時行っている活動である。ペットボトルキャップ(エコキャップ)を回収し、ワクチンに変えてもらえることを知った生徒たちが10年以上前に始め、現在も生徒会活動として続いている。

イ 福祉学習会

部活動のない月曜日と木曜日の授業後の時間をつかって、有志生徒による「福祉学習会」を行っている。年10回講師の方を招き、「手話」と「点字」の二つのグループに分かれてそれぞれ活動する。(本年度は4回講師の方を招いた。)

ウ 豊川クリーン作戦

当初は、隣接する豊橋公園のボランティア清掃から始まった自主清掃活動である。一昨年度からは、環境保全への意識を高めることをねらいとして、3年生は豊川沿い、1・2年生は豊橋公園も含めた学校周辺と割り当てを決め、広い範囲での清掃活動を行っている。

③ 国際理解教育にかかわる活動 「プロジェクト~継(KEI)~ Ⅱ」

本校は、1987年から中国の南通市第一中学校と友好提携を結んでいる。2016年に久しぶりに使節団が来校したことを機に交流が再開し、「プロジェクト~継(KEI)~ Ⅱ」の取り組みとして、本校生徒の国語、理科、美術の作品を送っている。作品交流として届いた中国の生徒作品を見ることで、海外の文化にも興味をもってほしいと考える。

来年度の活動計画

・4月に「プロジェクト~継~」推進委員会を開き、地域の協力者と学校関係者で一年間の活動について考える。そこで3つのプロジェクトそれぞれの、出前講座を含む日程、活動内容を打ち合わせる。
・4月中に全校生徒に、「プロジェクト~継~」の年間活動計画を紹介する。
・5月から各学年の企画委員を中心に、ボランティア活動を企画し、有志生徒で地域の活動に積極的に参加していく。また「豊橋祇園祭」、「豊橋鬼祭」、「吉田文楽」のそれぞれにかかわり、活躍している地域の方に講師としてきていただき、出前講座を行い、地域文化について深く学び、考える。
・エコキャップ回収運動にさらに力を入れ、生徒会で目標を立て、より多くのエコキャップを回収できるよう、生徒の意識を高めていく。
・福祉学習会については、毎年希望者が多く、受け身な活動になってしまっている傾向があるので、人数を減らしてじっくり学習できるような体制にして活動していく。
・豊川クリーン作戦は、落ち葉の多い10月末か11月はじめに行う。
・南通第一中学校との交流も、継続して行う。