2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 人権

本校は、「国際社会の中で主体的に生きる心豊かな人間の育成」を学校理念として、ESDを共生社会に生きる主体として自立的・協働的に学ぶことと捉え、ESDの実践を通してたくましい体力、創造的な思考力・判断力・表現力の育成を目標としている。具体的には、平和・人・命を柱に平和に係わる学習を行っている。

  • 低学年における平和・人・命に係わる学習

低学年(1・2年生)では、身の回りの人々と自分との関わりに気づくことを目標にしている。自分の誕生の頃をふり返ったり、当時の家族の思いや具体的なエピソードを聞いたりする活動に取り組んだ。1年生は6月「学校探検」で2年生と共に活動したり、2年生は9月「町探検」で地域の人との関わりを大切にしながら活動したりと「自分の身の回り」の空間から平和・人・命を実感できる活動に取り組んだ。

  • 中学年における平和・人・命に係わる学習

中学年(3・4年生)では、身の回りから空間を広げて広島・ヒロシマで平和を考える機会を設けている。具体的には7月に佐々木貞子さんのヒストリーや原爆ドーム、被爆樹木などを教材とした学習に取り組んだ。その中で、残されたものに込められた人々の思いや願いに気づき、11月には地域に残る古いものを調べたり、そこに込められた人々の思いを発表することができた。

  • 高学年における平和・人・命に係わる学習

高学年(5・6年生)では、広島から日本、世界へとさらに空間を広げて平和というものを考えることを目標にしている。5年生の12月「平和学習」では、広島平和記念公園の資料館を訪れ、証言者の話を聞いたり、自ら設定した課題について調べたりして戦争の悲惨さと復興の力強さを学んだ。6年生の6月「旅の学習」において、沖縄本島北部の伊江島での民泊体験を通して、伊江島の人々から戦争体験を聴いたり、ひめゆり平和記念資料館や糸数アブラチガマを見学したりすることで、平和の尊さや平和を継続させていくための努力について考える機会としている。(令和4年度はコロナ感染拡大により行き先変更のため実施できていない)

こうした学習や体験をもとに、児童会が中心となって全校に呼びかけ、ユニセフ募金に取り組んでいる。

来年度の活動計画

「国際社会の中で主体的に生きる心豊かな人間の育成」を学校理念として、ESDを共生社会に生きる主体として自立的・協働的に学ぶことと捉え、ESDの実践を通してたくましい体力、創造的な思考力・判断力・表現力の育成をめざして継続して取組を行う。

具体的には、平和・人権・命をテーマにし,系統性を重視した学習を行う。

1年生 6月「学校探検」

2年生 9月「町探検」 2月「わたしの誕生」

3年生 7月「私たちのヒロシマ-佐々木貞子さんの思い-」

4年生 7月「私たちのヒロシマ-原爆ドームに込められた人々の思い-」

5年生 12月「私たちのヒロシマ-原爆資料館を訪ねて-」

6年生 6月「ヒロシマからオキナワへ-「平和」を考える-」

全校  10月「ユニセフ募金-自分たちにできることは?-」

※国語科の平和に関する教材や道徳の教材などと関連づけて単元構成を工夫し、柔軟に指導を行う。