2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 福祉

本校は、「姫島を愛し よりよい未来に向かって 主体的に生き抜く 姫島っ子の育成」を学校教育目標として、「総合的な学習の時間」(ふるさと科)において、「ESDの視点を取り入れ、各教科との関連を図りながら、自ら課題を見つけ、追求し、解決していこうとする主体的な思考力や判断力を養うと共に、児童自ら持続可能な社会づくりに取り組む意欲と実践力を培う。」を目標にし、各学年で実践を重ねてきている。

①教育課程の位置づけ

ESDを核とした全体計画を作成し、3つのプロジェクト「地域の人との交流・体験」「地域の自然・環境理解」「地域の伝統文化の継承・発信」を中心に、その中に8つのつけたい能力・態度を大きく「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学ぶ力」の3つの観点にまとめ、指導内容を位置づけている。また、今年度、課題解決型の学習過程を重視した教育課程を作成し、校内研究と関連させながら、アクティブラーニングの視点話し合い活動の工夫を取り入れた授業を実践してきた。さらに、ESDカレンダーを作成し、教科横断的な視点に立つ教育課程を編集している。

②組織的かつ継続的に活動に取り組める体制や環境づくり

本校は姫島中学校と連携しながら、児童生徒の9年間の育ちを支援するための取組を行ってきている。小中連携推進組織の中に地域協働部会を位置づけ、ユネスコスクールに関する取組を推進している。毎年、県教委から講師を招聘しユネスコスクールについての研修をするなど全教職員で実践をする体制を整えてきている。

③ESDの推進拠点としての活動成果の発信方法・内容

本校では8年前より豊後大野市とのジオパーク交流学習を行っており、児童がジオサイト案内をし、姫島を他地域の人々に伝える活動を行ってきている。保護者や地域の人だけでなく、各種大会・シンポジウム等に参加し活動や取組の報告などをすることで、子どもたちの姫島の人・もの・ことに対する意識は高まってきている。今後は、地域素材の良さ(観光・産業・ジオサイト等)をICT機器を活用し発信したり、飢餓・貧困等の世界の課題に対する理解や支援の行動に目を向けていく必要がある。

来年度の活動計画

①他地域のユネスコスクールとのネットワークを通じた交流の推進を行う。

②外部団体と目標や目指す児童の資質等を共有しながら、協働・交流等検討し、取組を推進していく。

③小中の連携を強化し、「ふるさと科」の指導内容や指導方法をさらに見直し、小中の発達段階に応じたカリキュラムの作成をする。小学校と中学校のESDカレンダーを連動し、検証改善を行う。

④話し合い活動などアクティブラーニングの視点を盛り込んだ課題解決学習を工夫・改善し、指導方法の確立をめざす。

⑤ESDに関する教職員研修の充実を図る。(ユネスコスクール加盟校への研修視察)

⑥「地域の人との交流・体験」「地域の自然・環境理解」「地域の伝統文化の継承」における活動の精選や見直しを進めていく。