2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 平和, 福祉

本校では、学校教育目標「自主・自立、協同、友愛の精神を自分の行動に生かし、未来をたくましく行きぬく心豊かな生徒の育成を目指す」を実現するため、本校研究主題を「持続可能な社会の担い手を育成する教育活動の推進」の一環として本研究を位置付けている。

その特徴は、ESDの理念に沿った環境教育・人権教育を中核に、体験活動を通して行うことである。体験活動を通して「生徒に育てたい心情」を以下のように設定し、ESDの実践を行った。

1.「感謝の心」自分の生活環境が、たくさんの人に支えられていることを知る

2.「奉仕の心」主体的に活動を行い、他人の喜びが自分の喜びにつながることを知る

3.「協同の心」仲間と連帯感を持って協力し合うことで喜びや達成感が倍加することを知る

4.「自律の心」活動の主体である自らの行動を考えることができる

5.「郷土を愛する心」活動が地域に貢献し、地域の人々から評価される喜びを知る

6.「自然・環境を大切にする心」環境を大切にし、将来にわたってエコ社会をつくろうとする

① 一人一鉢運動

この活動は、17年前から継続されている本校自慢の活動である。今では花いっぱいの学校が生徒たちの自慢であり、不易な取組として、先輩から後輩へ受け継がれていく伝統となっている。校内のみならず、過去では国の重要文化財に指定されたJR門司港駅に贈呈するなど、地域からも一目置かれている取組となっている。これは我が早鞆中学校の誇りの一つであり、なくてはならない活動となっている。この取組を通して、「花を大切に育てる心」「学校の物や周りの人を大切にする心」を育て、地域を愛し、地域とともに持続可能なまちづくりに参画する生徒の育成を目指す。

② 早鞆伝承太鼓

二十数年来本校に受け継がれてきた伝統行事である。生徒が自発的に参加し、地域の行事へ出向いて住民と交流を図る。今年度も文化学習集会において披露し、全校生徒や地域に伝承することのすばらしさや誇り、そして、勇気を与えている。

③ いじめ撲滅キャンペーン「リボンメッセージ週間」

生徒会が中心となり、いじめ撲滅に向けた取組について賛同した者に対して、水色の「決意のリボン」を配布する取組である。「いじめをしない、させない、許さない」を行い、範を示す言動に挑戦する取組でもある。また、毎週金曜日、「明日への伝言板」を放送し、「放送道徳」として、「豊かな心」や「いじめに負けない心」を考えさせる取組を行う。

来年度の活動計画

本年度も昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、蜜を回避し、内容を縮減して行うこととなった。来年度は、今年度の取組を継続するとともに、生徒会が中心となって行う「地域親子ふれあい清掃」等の体験活動を計画し、地域とともに持続可能なまちづくりに参画する生徒の育成を目指していきたい。そして、さらに、世界遺産・地域の文化財等に着目し、観光資源として、我がまち門司港を保護・活用することに資する学習内容を新規に立ち上げる。SDGsの視点11「住み続けられるまちづくりを」を考える生徒の育成を目指す。