2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 人権

本校は、「優しい心と健やかな体をもち,自ら学びたくましく未来を拓く子どもの育成」を教育目標とし、「郷土を愛し、郷土に学ぶ」をキーワードとした、地域の人とつながりながら展開することを特徴としたESD教育を進めている。その中で、

  • 身近なところから取り組み、「持続可能な社会」づくりの担い手となる児童の育成
  • 各種の取組を通して、郷土愛の中で育つ学校づくりの推進

を大きな目標として取り組んでいる。
自分たちの生活している地域を知り、そのよさを認識して地域との共生を目指す態度の育成である。活動を通じ、自己有用感や自己肯定感を持たせ、未来の担い手として育むことを目指している。
児童につけたい力としては以下の3つに焦点を絞って学習を進めている。

1 地域の方との連携を通して、立場や考え方の違う人々や様々な世代の人々と関わっていく中で多様な価値観を認め、尊重する。 【多様性】【公平性】(主に6年生福祉の学習において)

今年度も昨年度に引き続き、地域の高齢者を講師として招き一緒に学習することが困難な場面が多かった。そのため、取り組みの工夫として、東京パラリンピックを題材として、パラスポーツの体験活動を通して、障害者理解学習を進めた。

2 地域の方の支援を受け活動を展開することで、他者との協力を学ぶ。【連携性】(主に3年生地域活動に関する学習において)
パンジー

例年行っている第3学年のパンジーの栽培活動では、地域の方の支援について、感染状況が厳しいときには参加いただかずに行い、感染状況が緩やかなときには、実際に来校いただいて支援を受けた。今後、栽培したパンジーを地域の様々な施設に運び、鑑賞していただく予定である。

 

 

3 地域の将来について考え、活性化する計画を実践し、責任を持って行動する。【責任性】(主に4・5年生地域の川・ホタル・コメ作りの学習および全学年における防災学習において)
川調べ

第4学年の川の水生生物の観察については、地域の方を講師として、6月及び9月に1回ずつ行った。8月の大雨により9月の観察ではほとんどの水生昆虫等が流されてしまっていたが、6月との違いに気づくことができた。

第5学年のコメ作りでは、6月に田植え、9月に稲刈りを人数制限をしながら地域の方に支援を受けて行うことができた。例年ならば11月に餅つきをして一緒に食べるのだが、今年度については中止した。稲刈り

来年度の活動計画

1 地域の方との連携を通して、立場や考え方の違う人々や様々な世代の人々と関わっていく中で多様な価値観を認め、尊重する。 【多様性】【公平性】(主に6年生福祉の学習において)

・ 高齢者理解、介護などの体験活動を取り入れ、自分たち子どもの見守り活動に尽力されている高齢者を自分たちが大人になったら支えていくという心情を養い、地域活動の担い手を育成する学習活動とする。

2 地域の方の支援を受け活動を展開することで、他者との協力を学ぶ。【連携性】(主に3年生地域活動に関する学習において)

・ 地域の方の支援を受けながらパンジーの栽培(種まき・植え替え・配付)を通して、地域貢献できる児童の育成を目指す。

3 地域の将来について考え、活性化する計画を実践し、責任を持って行動する。【責任性】(主に4・5年生地域の川・ホタル・コメ作りの学習および全学年における防災学習において)

・ 第4学年では、引き続き畑賀川の観察を通して、地域の自然環境の豊かさを実感させるとともに、ホタルが飛び交う畑賀の町にするための方策を考えていく。

・ 第5学年では、コメ作り(田植え・稲刈り・脱穀・餅つき)の一連の活動を地域の方の支援を受けながら体験することで、地域の産業の一つである農業について学び、継承について考える。