2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 持続可能な生産と消費

学校教育目標を「ふくよかで,たくましく,なんでもチャレンジ」とする本校では,ESDを暮らす食べる生きるの観点から捉え取り組んでいる。子どもたちは,自分の住む町の自然や産業,その中で培われた文化や人とのつながりについて学んでいく。これは郷土愛あふれた持続可能な社会づくりの担い手を育むための資質や能力の基礎的な部分を育てる教育であると位置づけている。

具体的には,暮らすに係る活動「防災デー!」と食べる生きるに係る活動「荒田池ネイチャーランドであそぼう!」を計画していた。

 防災デー!

地域コミュニティのみなさんと保護者・全校児童が一緒に防災訓練を実施している。大規模な災害が起きた時に小学生(高学年)が,地域の一員として,周りの人のために自分ができることを考え,実行したり,手助けしたりできるようにさまざまな体験活動を行っている。内容は,防災に関する講座,消防署の講座,炊き出しなど多岐にわたっている。また,その際に引き取り訓練や地区懇談会も合わせて行い,保護者や児童の防災意識や交通安全の意識の向上を図っている。本年度は新型コロナウィルス感染症拡大防止のため行えなかったが,学級で防災について話し合ったり,避難訓練を行ったりして,防災に対する意識を高めている。

 荒田池クリーン大作戦

校舎に隣接した荒田池や果樹園では,アヒルやヤギなどの動物と触れ合ったり,作物を栽培・収穫したりして,自然に親しむ活動を行っている。本年度は5年生が総合的な学習の時間に「荒田池クリーン大作戦」として,各学年の荒田池での活動がさらに充実したものになるよう整備を行った。子どもたちは,池の中の腐った草をかき出したり,古くなって撤去した小屋の残骸を片づけたりした。おかげで荒田池やその周りは見違えるほどきれいな活動場所に生まれ変わった。今,そこではアヒルやヤギがゆったりと歩く姿も見られ,子どもだけでなく地域住民の癒やしとなっている。この活動は,子どもたちが自然に親しみながら,環境保全の大切さに目を向けるよい機会となった。

来年度の活動計画

2021年度も,引き続き,「防災デー」「荒田池ネイチャーランドであそぼう!」を行っていく。
「防災デー」については,6月12日(土)に,行う予定である。本年度の反省を生かして,子どもたちの防災に対する意識をより高めるために,日常の授業との関連を強め,学活や総合的な学習も時間と関連付けて行っていく。

「荒田池ネイチャーランドであそぼう!」の荒田池親子自然教室は,現在中心となっている地域のボランティアさんに加え,さまざまな活動を企画してくれる方の数を増やしながら,新たな体験活動を行っていく予定である。クラブ活動は今までと同様に,野菜を育てたり,自然の中で遊んだりしながら活動していく予定である。