2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

平和

本校は、「気づき、考え、やり抜くことのできる、心身ともにたくましく、思いやりのある生徒の育成」を学校教育目標としている。ESDを「地球規模の課題を自分のこととして捉え、身近なところから取り組むことにより,課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動である」と捉え、指導している。そして、ESDの実践を総合的な学習の時間での「平和」をテーマとした横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して、国際社会における様々な問題と自らの日常生活や身近な社会を結びつけて課題を見つけ出し、よりよく解決する資質や能力を養うとともに,主体的,協同的に取り組む態度を身に付け、自己の生き方を考えることができることを目標に取り組んでいる。

具体的には、1学年では広島から考える平和、2学年では日本から考える平和、3学年では地球規模・国際社会の平和について学習している。

1.広島から考える平和(1学年)

5月よりビデオ視聴やパンフレット・関連資料と合わせ、調べ学習を進め、7月に、平和資料館見学・平和公園でのフィールドワークの実施、11月に、川崎折り鶴の会会長 森政忠雄氏(昭和20年古田小学校卒業)による原子爆弾等にかかわる基本的な知識や実際の被爆体験の講演をDVDで視聴し、戦争・原爆の悲惨さ、そして被爆体験を伝えていくことの意義を深く考えるとともに、世界平和を築き、持続していくことの意識を高める取組を行うことができた。

 

  • 日本から考える平和(2学年)

日本の平和に関して自分の日常生活と関連づけて課題を見つけ,解決するための方法を考え,発信し,討議・議論を行うことで,日本の平和について深く考える力を育てることを目標にしている。今年度は、7月には宮島で、10月には関西方面への修学旅行でフィールドワークを実施し、調査・ききとり等を行い、積極的な平和につなげていく取組を行い、総合的な時間の中で様々なテーマをもとに調べ、まとめ、発表することで、新たな視点で日本の平和について学習することができた。

 

 

  • 国際社会の平和(3学年)

視点を地球規模に広げ、国際社会の平和に関わる問題を自分の日常生活と関連づけて課題を見つけ,解決するための方法を考え,その考えを発信することで、世界の平和について深く考える力を育てることを目標にしている。延期となっていた長崎への修学旅行を7月に実施し、戦争の悲惨さ・悲しさについて改めて考え、日本の平和についてより理解を深めた後、国際社会のなかで「平和な社会を築いていく人間として,私たちはどんなことを考えなければならないのか」をテーマに学習を深め、まとめることができた。

来年度の活動計画

3年間で一貫した学習活動を計画している。1年目には、広島平和記念資料館・平和公園でのフィールドワークを実施し、広島から学ぶ平和。2年目には、関西方面への修学旅行でのフィールドワークにおいて、日本から考える平和。3年目には、国際社会のなかで「平和な社会を築いていく人間として,私たちはどんなことを考えなければならないのか」をテーマに日本から世界に発信する平和へと学習を深め、さらに広くSDGsについて学習する予定である。