2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 減災・防災

本校は,ユネスコスクールとして持続可能な地域社会づくりの担い手を育むため,「防災・福祉・環境」をテーマに掲げ,
(1)人格の発達や,自立心,判断力,責任感などの人間性を育み,思いやり,分かち合い,ともに考える生徒の育成。   (2)他人,社会,自然環境との関係性を認識し,関わり,つながりを尊重し,地域社会に貢献できる生徒を育成する。
以上2つを目標とした。
本年度は,昨年度同様,環境・防災を柱に,①化女沼周辺の環境学習,②被災地支援学習を計画した。
① 化女沼周辺の環境学習について
NPO法人「エコパル化女沼」から講師を招いて,化女沼の動植物の実態や課題,保護の実情について講演を聞き,
その後実地踏査と湿地の再生活動に取り組む予定であった。
しかし,「新型コロナウィルス感染症対策」ということで,中止にせざるをえなかった。
② 被災地支援学習について
NPO法人「雄勝ローズファクトリー」と連絡を取り,7月に,東日本大震災で被害を受けた石巻管内で,除草作
業や耕地作業を行う予定であったが,「新型コロナウィルス感染症対策」で中止になった。
しかし,延期になっていた修学旅行を10月の末に実施し,2日目の行程に気仙沼市の「東日本大震災・伝承館」
への訪問を取り入れ,「被災地支援学習」を行った。
語り部ガイドの案内で旧気仙沼向洋高校の校舎の津波による被害や被災地の人々の気持ちや願いを聞いた生徒たち
から,「地震や津波の恐ろしさを実感することができた。」「命の大切さを改めて考えさせられた。」「新型コロナ
ウィルス感染症対策でいろいろな行事ができなくなったけれど,日々の生活を大切にし,しっかり生きていかなけれ
ばいけないと思った。」などの感想がでた。

来年度の活動計画

地域社会に貢献できる生徒を育成し,地域の自然環境に関心を持たせるため「化女沼周辺の環境に関する学習」と豊かな人間性を育み,思いやり,分かち合い,共に考える生徒を育成するため今後も「被災地学習」を行う予定である。
リモートやインターネットを利用した調べ学習など「新型コロナウィルス感染症対策」の中で実施可能な方法を取り入れて,実施したい。