2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権

本校は,Society5.0という新しい時代が到来すると言われる中,「総合的な探究の時間」や「産業社会と人間」をはじめ教育活動全体を通して,生徒が教科学習で習得した知識や技能を活用しながら,各自の将来につながるような興味関心を深め,社会の課題を発見し,解決策を考える活動を行っている。

■「産業社会と人間」「総合的な探究の時間」

(ア)1年次生「地域課題発見演習」「福山市プロデュース」

福山駅周辺で,フィールドワークを行い,SDGsの視点から,高校生の解決すべき課題を選び,解決策を協議し,その内容についてポスターセッションで各グループの解決策を共有した。

(イ)2年次生では,これまでに学んだ内容やSDGsの17のゴールとの関連をもとに,問いを立て,個人研究を行った。3年次では,2年次生での課題研究のテーマについてさらに研究を進め,研究のまとめとして論文を作成した。

■国際交流プログラム

(ア)姉妹校交流

姉妹校Amalie Skram School(ノルウェー・ベルゲン)との長期交換留学制度で留学生として,相互に生徒を派遣し,短期交流として,同校から生徒8名を一週間受け入れた。留学生は本校生徒宅にホームステイし,一緒に広島平和記念資料館,厳島神社を訪問した。また,同校に生徒10名を派遣し,日本とノルウェーについてお互いに理解を深めた。また,令和2年2月には,OsloHandelsgymnasium School(オスロ)からも受け入れ予定である。プログラムでの学びや成果は,すべて学校行事等を通して,全校生徒と共有する予定である。

(イ)パレスチナ女性支援

紛争や貧困により,世界各国の支援を必要とする地域の現状の一端を知り,自分たちにできることを考えるきっかけとするため,ESSによるパレスチナの現状理解を深めるパネル展示と伝統刺繍を活かした製品等の販売を行った。(経済的支援)

(ウ)平和教育の推進+

生徒2名が,国連ユニタール広島青少年大使として,SDGsや核兵器廃絶に関して学んだ。また,ノルウェーにある姉妹校生徒たちと本校生徒たちに平和と核に関する意識調査を行い,この2つをもとに,2019年度全国高校生フォーラムに参加した。

来年度の活動計画

総合的な探究の時間」「産業社会と人間」「国際交流プログラム」を中心に,教育活動全体を通して,SDGsの17のゴールとの関連をもとに,知識や技能を活用しながら,社会の課題を発見し,解決策を考える教育活動を展開する。「総合的な探究の時間」「産業社会と人間」では,実際の社会を知り,社会に働きかける生徒の育成をめざし,外部の機関等との連携を図り,実施方法等を工夫して予定である。

「国際交流プログラム」では,海外交流等に参加する生徒だけでなく,すべての生徒が世界に目を向け,自分自身の生き方や将来の進路を考えるきっかけを得られる教育内容を工夫する。また,来年度より学校設定教科「グローバル探究」を開講し,グローバル課題について探究活動を行い,他者と協働して問題を解決することができる人材の育成を目指す。