2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉

今年度も,引き続きSDGs目標11をターゲットに取組を進めた。地域の特色を生かしながら,「未来につなげたい『ふるさと柳津』」という願いを,「やないづのことは,うちらにまかせとき」をスローガンに,総合的な学習の時間を中心に各学年で計画・実行した。Withコロナの時代を生きる自分たちに出来ることを考え,必要な取り組みは何かを自分事として捉え考えることを通して,住み続けられるまちづくりに向けた意識を高めることができた。

まちに住むみんなが,災害に強く持続可能なまちづくりに参加することを目標に,地域の一員として,協働して課題解決に取り組む実践力を高めさせたいと考える。各学年において,従来からの取組をただ継続していくのではなく,なぜ持続可能な社会について学ぶのか,そして,何をどのように学ぶのかを考えさせることからスタートした。さらに,近隣の小学校同士でICTを活用した交流の場を設け,調べたことを発展させると相手意識を持った学習を進めていくことができた。

第3学年は,「地域の安全」をテーマに「安全な生活」の視点で学びを進めた。6年生と一緒に町を探検する中で,今まで意識していなかった安全な町づくりについて考えることができた。そして,自分たちが地域の大切な宝として守られていることを人との関わりの中で知り,自分たちが地域にできることは何かを考えた。

第4学年は,「福祉」をテーマに「住みよいまち」の視点で学びを進めた。未就学児,高齢者それぞれの立場で見るよいまちとはどんなまちなのかを考えることを通して,住みよいまちの視点は人によって違うことを知り,みんなで共生する気持ちが必要だと学んだ。そして,保育所児童との交流会を持ち,小学校を身近に感じてもらえるよう取り組みを行った。

第5学年は「防災」をテーマに,「命を守る」の視点で学びを進めた。地域について調べたり,聞き取りを行ったりした。危険なところや安全なところについて調べ,自分たちの住んでいるまちの実態を知り,自分たちの周りの人々の命を守る方法を考えた。そして,他校との交流では,自分たちの町のことや災害時に身を守る方法について考えたことを分かりやすく発信した。

第6学年は「地域の文化」をテーマに,「文化の継承」の視点で学びを進めた。地域に伝わる「胴鉦踊り・神楽」を継承していくために自分たちがどうしたらよいかを考えた。実際に「胴鉦踊り・神楽」を地域の方々に教えていただき,自分たちが行うことで,脈々と伝わる伝統を継承していくことの意味を考え,地域の文化を継承する一人であることを実感していった。そして,下級生や地域の方に披露し,地域伝統の「胴鉦踊り・神楽」を伝えることができた。

来年度の活動計画

今年度と同様に,SDGs目標11をターゲットとし,地域の特色を生かしながら,協働して課題解決に取り組んでいきたい。来年度はWithコロナの中で自分たちに出来ることを考え,追究活動を行っていきたい。タブレット端末を使っての交流活動や,追究活動の工夫をしながら,地域の人との関わりを深く持ち,持続可能なまちづくりに参画しようとする意欲や実践力を高めさせていきたい。