2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉

今年度も,引き続きSDGs目標11をターゲットに取組を進めた。地域の特色を生かしながら,「未来につなげたい『ふるさと柳津』」という願いを,「やないづのことは,うちらにまかせとき」をスローガンに,総合的な学習の時間を中心に各学年で計画・実行した。コロナ禍ということもあり,地域との関わりの中で学ぶことが非常に困難な年ではあったが,このような状況下においても,自分たちにできることは何か,必要な取り組みは何かを自分事として捉え考えることを通して,住み続けられるまちづくりに向けた意識を高めることができた。

まちに住むみんなが,災害に強く持続可能なまちづくりに参加することを目標に,地域の一員として,協働して課題解決に取り組む実践力を高めさせたいと考える。各学年において,従来からの取組をただ継続していくのではなく,なぜ持続可能な社会について学ぶのか,そして,何をどのように学ぶのかを考えさせることからスタートした。

第3学年は,「地域の安全」をテーマに「安全な生活」の視点で学びを進めた。社会科の町探検や消防・警察の働き,地域のコミュニティの活動の学習から,自分たちも安全なまちづくりに貢献できることはないか話し合った。自分たちが地域の大切な宝として守られていることを人との関わりの中で知り,自分たちが地域にできることは何かを考えた。

第4学年は,「福祉」をテーマに「住みよいまち」の視点で学びを進めた。未就学児,高齢者それぞれの立場で見るよいまちとはどんなまちなのかを考えることを通して,住みよいまちの視点は人によって違うことを知った。1年生に高齢者の立場を体験してもらったり,未就学児と交流をしたりした。

第5学年は「防災」をテーマに,「命を守る」の視点で学びを進めた。聞き取りや実地調査から自分たちの住んでいるまちの実態を知り,まちの人々の命を守ることに取り組んだ。危険なところや安全なところについて調べ,分かりやすくまとめて低学年に伝えたり,身を守る方法について考えを交流したりした。

第6学年は「地域の文化」をテーマに,「文化の継承」の視点で学びを進めた。高齢者の多い地域性から「胴鉦踊り・神楽」の消滅や地域の分散の危機感を感じ,自分たち小学生が継承することで地域の一体感の向上にもつながると考えた。「胴鉦踊り・神楽」発表会では,下級生や地域の人たちに,脈々と伝わる伝統を継承していくことの意味を伝えることができた。コロナ禍により,実際に体験する活動は少なくなったが,タブレット端末等を活用するなど,人との関わりについての新しい可能性を地域の人と模索することができた。

来年度の活動計画

今年度と同様に,SDGs目標11をターゲットとし,地域の特色を生かしながら,協働して課題解決に取り組んでいきたい。自分たちにできること,必要なことを考えさせながら取組を進めていく。今年度はコロナ禍の中での児童の追究活動に制限があり,思うように地域の人との繋がりを持つことができなかった。今後はタブレット端末の活用や,追究活動の工夫をしながら,地域の人との関わりを深く持ち,持続可能なまちづくりに参画しようとする意欲や実践力を高めさせていきたい。