2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 福祉, 減災・防災

今年度は, SDGs目標11をターゲットとして,地域の特色を生かしながら,「未来につなげたい『ふるさと柳津』」という願いを根幹に,「やないづのことは,うちらにまかせとき」をスローガンに,総合的な学習の時間の取組を中心に整理して実践した。感染症拡大防止,人のつながりが制限された環境下での取組ではあったが,一層持続可能な学校としての取組を考える年になった。

3学年は,「地域の安全」をテーマに,自分たちが地域の大切な宝として守られていることを人との関わりから実感することができた。そのような地域の人の温かい心から,自分たちが地域の方にできることを考えた。4年生は,福祉をテーマに「住みよいまちづくり」の視点に学びを進めた。未就学児,高齢者それぞれの視点は自分たちの住みよい街の視点とは違うことに聞き取りを通して気づき,まちを見直す調査を行った。5年生は「防災」をテーマに,聞き取りや実地調査から防災マップを作り,低学年に危険な場所を伝え,身を守る方法を考えあった。6年生は文化の継承が他地域でも進められていることを学びの中から知り,自校で継続している継承への意欲を深めた。特に,本地域のような高齢者が多い町のこれまでの人とのつながりや活動を重視する中で活気を生み出そうとする考え方は,児童にも,今年度の取り組み内容を考えさせるものであった。しかし,地域の講師から学ぶ機会が少ない中、ビデオ等も活用し,伝統文化を体験する中で,音楽が学校から流れることや練習を始めたことに対する地域の方々の応援を児童が直接聞くことで,一層,伝統文化の継承が,この地域のつながりを深め活気を生み出すことも実感できた。そして,この状況下でも一度「神楽」「胴鉦踊り」を披露し、熱い拍手を受けたことは、この地域を担う子どもたちに,これまでとは違った誇りを持たせることができた。

今年度の取組は,年度当初の計画とは違う形になった。しかし,このような状況の中であきらめるのではなく,目標を見失わず,今できることを生み出すことこそ必要であるということを児童の姿を通して学んだ。

 

 

来年度の活動計画

今年度と同様に、 SDGs目標11をターゲットとして,地域の特色を生かしながら,「未来につなげたい『ふるさと柳津』」という願いを根幹に,「やないづのことは,うちらにまかせとき」をスローガンに,総合的な学習の時間の取組を中心に計画をする。今年度の取組をふまえ,「福祉」「防災」「伝統文化の継承」をテーマに,自分たちにできること,必要なことを考えさせながら取組を進め,より地域の一員としての自覚を高め,ふるさとの良さを実感し,協働して課題解決に取り組んでいこうとする実践力を高めさせていく。